2006年04月09日

神話の領域にも近く

裏庭
梨木 香歩
4101253315

傷を恐れぬこと、傷にのっとられぬこと、傷を育んでいくこと。三婆からの託宣。

迷路のようなファンタジーワールド(=裏庭)でテンポよく展開される冒険。私は読んだことがないけれどハリー・ポッターやナルニア国物語などもこんな感じなのだろうか。だとしたら絶対読み出したら止まらない。最初から最後まで一気に読んでしまった。

母と娘、そしてその娘へ連綿と受け継がれていく「愛情の欠如」に対して著者が提示した回答もまたよかった。主人公の照美は明確に年齢を設定されていない。おそらく故意に。読者がいくつになろうと、いくつであろうと、照美の、テルミィの冒険は普遍的に胸を打つだろう。上質のファンタジーはそうでなくてはならない。


posted by nadja. at 18:03| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。