2005年03月03日

DZ(ディーズィー)/小笠原慧

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DZ(ディーズィー)/角川文庫

点滴打ってもらったら寒気がとまらなくなっちゃって結局休んじゃいました、ホントはこんなことしてる場合じゃなくて眠らなきゃならないんですけど本書にもある通り「眠るって、何もできないからつまらない」し。

SFなんでしょうか、ミステリなんでしょうか、遺伝子操作のお話です、ES細胞とか染色体がどうしたこうしたとか進化とか。そういうことは一切分からない私ですがそれでも面白く読めました。ただ、序盤舞台があまりに小刻みに入れ替わりすぎます、ヴェトナム、アメリカ、日本、そうして時系列もあいまいで、いったい何年後のことなのか、これはいつの話なのか、見失うことたびたびでした。それはただ単に私が熱出していて意識朦朧としてたせいかもしれませんが。

でもラストがすごいんです。終章の「再生」で驚愕しました、そーいうことかーっと。あまりに雑然と張り巡らされていた複線がぜーんぶすとんとまとまるような感じ。「パラサイト・イヴ」ほど猟奇的ではなく「イエスの遺伝子」ほどウソ臭くはない、サイエンス・ミステリ。

オガサワラ、というのは個人的に非常に気になる名字でもありまして、オガサワラさんの経歴をちらりと調べてみました、「東京大学哲学科中退。東京大学医学部卒。精神科医。」うわーお、そりゃこんな難解な作品も書けるはずですね。


posted by nadja. at 17:43| ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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