ジャック・ロンドン 深町 眞理子

こないだ『百年の誤読』をぱらぱら読んでいたときにああ、そういえばこれ読んでないな、と思い、お気に入りの新訳文庫で読んでみることに。『ベルカ、吠えないのか?』が良かった人は是非、って書いてあったし。バックという名のセントバーナードとシェパードの血を引く犬がゴールドラッシュ時の極寒地帯で荒々しく、逞しく、生き抜いていく様が描かれる。わたしは犬より猫、なのだけれど、こういうのを読むと犬という生き物がほんとうに畏れ多いものに見えてくる。誇り高く、気高い、不可侵の存在。猫はそこまでじゃあ、ないものね。実家に『白い牙』が未読のまま、15年くらい眠っている(…)。

