2008年12月03日

幼年期の終わり

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
アーサー・C・クラーク 池田 真紀子
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誤訳問題でいろいろ取り沙汰されている光文社古典新訳文庫から。「いま、息をしている言葉で」、という売り文句通り、すらすら読める心地よさ。とても、良いことだと思う。読まないよりも、ずっと。

で『幼年期の終わり』。突如大都市の上空に宇宙艦隊が出現する。オーヴァーロードと呼ばれる異星人(その姿は第2部で明らかにされる。ちょっと陳腐で笑っちゃったけど、3部を読むと、おお、と唸った)は国家を解体し、人類に平和をもたらす。もちろんそれは最終目的ではない。第3部で明らかにされる彼らの目的は、

人類補完計画だった…。

(実際『幼年期の終わり』とエヴァンゲリオン、でぐーぐるさんに聞いてみると1万件近くヒットする)

「人類はもはや孤独ではない」。この一文がこんなに遠くまで物語を運んでいくとは。善悪の彼岸をこえるアーサー・C・クラークの幻視に脱帽。
posted by nadja. at 12:02| SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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