2008年11月29日

カッコウがそっと三度鳴きさえすれば

カッコウが鳴くあの一瞬
残雪 近藤 直子

最近本当に図書館にはお世話になりっぱなし。以前から残雪を読んでみたい読んでみたいと思っていたけど、検索してみたらちゃんとあったので。手元においておきたい、という欲望とは最近うまいこと和解している。あの馬鹿知事がとち狂って「売却! 除却処分!」などと言い出さない限り、大丈夫。

女カフカ、というけれど、もっとおかしなことになっていた。物語の枠組みは不明瞭きわまりなく、「話」として成立しているのかいないのかのぎりぎりのライン上で、前後の言葉がうまくかみ合わないまま、整合性などおかまいなしに筆が進んでいく。どこがどう、というわけでもないのにとても切ない。「でも、わたしにはわかっている。カッコウがそっと三度鳴きさえすれば、すぐにも彼に逢えるのだ」。たとえばこんなところ。
posted by nadja. at 01:06| 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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