2008年11月28日

古くならない

ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け (新潮文庫)
池田 晶子
4101206325

図書館の返却コーナーにあったので手に取る。昨年若くしてお亡くなりになった。この人の文章は雑誌の連載などで見かけるたびによく読んでいた。独特の、切れ味のよい、「哲学エッセイ」は読んでいて楽しい。あるとは何か、考えるとはどういうことか、といった超オーソドックスな「哲学」を、何かの引用に頼ったりせずに書いているところに、私自身はこんな考え方はまったくしないのだけれど、好感が持てる。ずいぶん古い本なのでやり玉にあがっているのはオウム事件だったり唯脳論だったり臨死体験だったりするが、ソクラテスとクサンチッペのやり取りは漫才のようで、退屈しなかった。こういう話は、2000年前から続いているのだから、けっして古くならない。
posted by nadja. at 19:39| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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