2008年11月19日

腐っていく感じ

花腐し (講談社文庫)
松浦 寿輝
4062751216

小説はまだ『もののたはむれ』をたわむれに読んでみただけなのだけど、なんかどれもこれも似たような感じの話。くたびれた中年男が東京のどこかうらぶれたあたりで迷子になり、過去の亡霊(それはたいてい昔の女である)に捕らわれて、ぐずぐずに腐っていく。『花腐し』のほうは腐り方が半端でなくて、本当に腐臭が漂ってきそうなくらい汚らしい。読んでいるこちらも投げやりな気分になってきて、そうだそうだ何もかも腐ってしまえばいいのだ、と自堕落な午後をたゆたってしまいそうになる。
posted by nadja. at 15:00| 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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