2008年11月05日

世界は蜜でみたされる

世界は蜜でみたされる―一行物語集
飯田 茂実

こんなの大好き。333の断章。「世界のすべての人びとを愛するために、彼女は電話帳を開き、ひとりひとりの名前を精魂こめて覚え始めた。」「彼は日曜日の出来事を詳細にしたためた日記を一冊書きあげるのに月曜日から土曜日までの六日間を費やして、遺産をゆるゆる食いつぶしている。」「秘密の隠し場所から、青年時代の日記を取りだしてみると、何者かの手で、忘れ難い出来事の数々が書き換えられていた。」などなど。ほとんどイメージの一発勝負だが、イメージを殺さない言葉を選ぶことは本当に難しい。とても良い本だけど、ルビはいらないと思った。
posted by nadja. at 21:22| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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