2007年08月14日

はっとする、言葉

数式に物語を代入しながら何も言わなくなったFに、掲げる詩集
中尾 太一
478372198X

どこかでこの縦長の、薄い本を見かけたら、是非手にとってみてほしい。どうやら詩人は若いそうだ。不器用で無骨でぎしぎしとした感触の、それでいて鮮烈な、言葉の連なり。言葉は美しいのだと、久しぶりに思った。
posted by nadja. at 00:22| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月04日

壮大な実験ではあるが

ウロボロスの偽書〈上〉
竹本 健治
4062734583

ウロボロスの偽書〈下〉
竹本 健治
4062734591

読み物として面白いのはたしかだけれど、コンセプト負けしてるような気もする。ゲーム三部作は事前に読む必要なし。現実が虚構を侵食/虚構が現実を侵食/するというウロボロス構造は読んでいてそれなりにほぅ、と思うのだが、雑だ、というのが正直な感想。よくもわるくもまさにウロボロスで、2冊の文庫本の中で完全に自己完結している。『虚無への供物』のようにこちらがわに食ってかかってくるような凄みと風格にも欠けていた。壮大な実験ではあるのだけれど。
posted by nadja. at 01:54| ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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