2007年04月30日

もう、ええわ。

ハンニバル・ライジング 上巻
トマス・ハリス 高見 浩
4102167064
 
ハンニバル・ライジング 下巻
トマス・ハリス 高見 浩
4102167072

『レッド・ドラゴン』は面白かったんだけどな。もう、なにか、思わせぶりな斜体字を少し読んだだけで全体の展開がわかってしまうし、深みもなければ重みもない。胃袋に不快なものが溜まっていくだけ。続編が出そうな予感がするけどもう読まない。
posted by nadja. at 21:04| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

これはすごい!

ポルナレフ革命
ミッシェル・ポルナレフ
B00005661Q

ヴィジュアルが(笑)。デイヴィット・リー・ロスもまっつぁお。何気なく図書館で借りてみた(ビバ図書館!)んだけれどもなぜこのヴィジュアルである必要があるのか、もっとほんわり王子様系の恰好でいいじゃない、こんなむきむきマッチョな腹筋強調せんでもー!!

と思った。ので画像でっかくしてみた。

中身はフレンチ・ロック。あー、知ってる、これどっかで聞いたことある、のが何曲かあった。
posted by nadja. at 20:54| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

重い

スローターハウス5
カート・ヴォネガット・ジュニア 伊藤 典夫
415010302X

多分10年ぶりくらいに読む。思い返せばキルゴア・トラウトとは何者だろうかと、読んでみたい本リストに名前をのせて検索しまくった記憶がある。ヴォネガットのほかの作品を読んでみて、ああ、そういうことだったのか、と苦笑する。置き土産みたいでうれしい。生前読んだのはこの『スローターハウス5』と『ホーカス・ポーカス』、『猫のゆりかご』の3冊だけだった。

著者も文中で認めているとおり、おそらく失敗作なのだろう。いやに感傷的だし、絶妙のユーモアのセンスも影をひそめている。ドレスデン爆撃の惨禍に関してはちょうど今、『ドレスデン、運命の日』という映画が公開されている(コチラ)。生き抜いたものの証言としてはこの本はなんらの重要性も持たないが、それでも

「いいんです」と、ビリーはいった。「何であろうといいんです。人間はみんな自分のすることをしなければならないのですから。わたしはトラルファマドール星でそれを学びました」
という一節は極度の悲惨を生き抜いたものでしか持ち得ない重みを有している。

神よ願わくばわたしに
変えることのできない物事を
受け入れる落ち着きと
変えることのできる物事を
変える勇気と
その違いを常に見分ける知恵とを
さずけたまえ
posted by nadja. at 00:32| Comment(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月29日

シニカルなあしながおじさん

ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを
カート・ヴォネガット・ジュニア 浅倉 久志
4150104646

これもはじめて。ああ、もう、そういうのを共産主義っていうんだよ、という月並みな反応をぶっ飛ばしてしまう面白さ。以下引用。
「いよいよ史上最高の皮肉な瞬間がやってきたぞ。いやしくもインディアナ州選出のローズウォーター上院議員が、わが子に対してこんな質問をしなけりゃならんとはな。「おまえは過去現在をつうじて共産主義者だったことがあるか?」」
「そう、ぼくの考えていることは、大多数の人たちにいわせれば、たぶん共産主義思想ということになるでしょうね」エリオットは無邪気に答えた。「だってそうじゃないですか、おとうさん。貧乏人の中で働いていれば、だれだってときにはカール・マルクスにかぶれずにはいられませんよ−それでなければ、いっそ聖書にかぶれるかだ。ぼくはそう思うんですが、この国の人たちが平等に物を分けあわないのは恐ろしいことです。こっちの赤ん坊は、このぼくがそうでしたが、広大な地所を持って生まれてくるのに、あっちの赤ん坊はなんにも持たずに生まれてくる−そんなことを許しておく政府は、不人情な政府です。ぼくにいわせれば、いやしくも政府と名がつく以上、せめて赤ん坊にだけは公平に物を分配してやるべきです」(P.137)
運、あるいは運命に対する辛辣な姿勢が片方にあり、そうしてもう片方には、
「こんにちは、赤ちゃん。地球へようこそ。この星は夏は暑くて、冬は寒い。この星はまんまるくて、濡れていて、人でいっぱいだ。なあ、赤ちゃん、きみたちがこの星で暮らせるのは、長く見積もっても、せいぜい百年ぐらいさ。ただ、ぼくの知っている規則が一つだけあるんだ、いいかい−
 なんてったって、親切でなきゃいけないよ」(P.146)
という涙が出そうな博愛主義的な(とはいえたっぷりイロニーのまじった)視線がある。なんていう懐の深さなんだろう。現代版、シニカルなあしながおじさん物語、未読の方は是非。
posted by nadja. at 00:45| Comment(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月27日

泣けるSF

タイタンの妖女
カート・ヴォネガット・ジュニア 浅倉 久志
4150102627

『猫のゆりかご』を読み返したらむしょうにほかのも読みたくなった。これははじめて読んだ。SFSFしたのが苦手で、火星とか土星とかナントカ星人が出てきただけで通常だとへなへなになってしまうのだけれど、だから最初のうちは実体化現象だとか時間等曲率漏斗だとかタイタン(土星の衛星)だとかうっひゃあ、と思ったのだけれど、水星に行ってかわいいかわいいハーモニクスが登場するあたりで設定なんかどうでも良くなった。「ボクハココニイル、ココニイル、ココニイル」「キミガソコニイテヨカッタ、ヨカッタ、ヨカッタ」という文字列を見て何も感じない人間にはなりたくない。サロも泣かせてくれる。なんてセンチメンタルなSF(そもそもSFなのか?ところでSFの定義って?)。

あらゆる営みの意味は、目的は、と迷ったら、下手な哲学書なんぞではなくこれを読めば良いと思う(モットハヤクヨンデオケバヨカッタ)。たっぷりの皮肉と、悲哀と、それを上回るやさしさと。泣けた。
posted by nadja. at 00:43| Comment(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月24日

掟=父

ノート〈2〉掟の問題―カフカ・コレクション
フランツ カフカ Franz Kafka 池内 紀
4560071594

中断されている小編やアフォリズム集。「父への手紙」は出色。逃れようとして、逃れられず、憎もうとして、やはり愛していて。

「さあ、動いてみろ、歩け、どうして歩かないんだ?」
われわれの場合、あなたが本心で「歩け!」と願っておられながら、同じ程度にそれとしらず、ひとえにあなたの人間性によって、わたしをおさえ、きつくおさえこんでおられることが、ことをややこしくしているのです。

私は作者のバックグラウンドがかくかくしかじかの影響をこれらの小説にあたえている云々、というのが嫌いなので、これから先もカフカの小説に父の影が…などと思いながら読んだりはしないが、カフカの苦しみが寓話の形でなくストレートに表現されていて、読む価値があった。「巣穴」はどっかで読んだな、と思ったら岩波の『カフカ寓話集』にも入っていた。ほかにもちょぼちょぼとかぶっているみたい。
posted by nadja. at 22:06| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

いやらしい。

箱男
安部 公房
4101121168

日本文学の想像力というのは欧米の文学のそれよりもはるかにエロティックだ。それも、じめじめ、ねっとり、「いやらしい」。本作も遺憾なく、いやらしい。断片的に重ねられていくイメージの隙間を湿気の多いエロティシズムが埋め尽くしている。息苦しいほどのいやらしさ。もはや誰が箱男でもいい。
posted by nadja. at 02:21| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月21日

えー! そんなー!

高い城の男
フィリップ K.ディック 浅倉 久志
4150105685

第二次世界大戦で枢軸側が勝利していたなら、という壮大な目論見に基づいていることは随分前から知っていて、そういうパラレルワールドものが大好きなので(そういえば「好きな小説」と問われて絶対に名前を挙げてしまう『黒い時計の旅』だって似たような設定だ)、いつ読もう、いつ読もう、とまるで大好きなハンバーグを最後に残しておく子どものような気分で取り置きしてきた一冊なのだけれども。

枠組みは細部にいたるまでもんのすごく面白い。うなる。だからこそこの物語がどう終わるのか、どこで決着をつけようとするのか、ものすごく期待が高まって、途中休憩もせず一気に読み終えたのだけれども、結果は「えー! そんなー!」である。そんなとこで終わっちゃうの、せっかくこの枠組みなんだからもっと遊ぼうよ、とまぁ読者というのは欲深いものなので思った。

それにしても易経とは目からウロコである。これから毎晩タロットカードでも眺めることにするか(笑)。
posted by nadja. at 03:00| Comment(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スタイリッシュNIN

Year Zero
Nine Inch Nails
B000O178BY

今までのどのNINとも違う。とはいってもNINは今まで一度だって「前作の延長線上にある」ものを発表してこなかったのだから当然なのだけれど、少なくともここには「wish」や「march of the pigs」、「starfuckers.inc」のようなある種のとっつきやすさ、分かりやすさはあまり感じられない。もっと殺伐としていて、ドライな感じ。

非常にノイジーである。それがいちいちかっこいい。トレントの声(あれ、こんな声をしてたんだっけな、と思ったこと幾度か)はより人間的になり、それがより機械的な色合いを増したバックの音と鋭く対立していて、どの曲も緊張感に充ちている。とにかくひとつひとつの音が異常にスタイリッシュ。非常に冷静。さっき『Broken』を聞きなおしてみてぶっ飛んだ(笑)。進化、というより深化。大人なNIN。そんなのいや? いやいや、聞き手も成長しなくちゃ。
posted by nadja. at 02:43| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月20日

批判になってない。

中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて
島田 裕巳
4750507083

やっかみ以外のなにものでもない、と一蹴、しようかなと思ったけど、あれからもう12年の歳月が経った今になってこういう本がわざわざ出版されなければならなかった理由がなにかあるのではないか、と期待しながら読んだ。見事に裏切られた。有象無象の根拠のないオウム論が飛び交っていた頃に書かれた島田氏の「私の『中沢新一論』」(宝島30/1996年6月号)と同じことしか書かれていなかったから。追加されているのはコミュニストの子どもとして、という章くらいなもので、コミュニストの子どもだったらどうだ、っていうのだ。腹が立ってしまった。

最近の中沢氏の活躍には目をみはるものがあり。読売新聞に連載「小説」が掲載されるにいたっては、性急な「復権」に驚いた。その目をみはる著作の充実振りを眺めつつ、本当に大切なことを、まだ書いてらっしゃらないんじゃあないの、と私のような者でも、思っていた。だから帯たたきに付された「彼は逃げている」という赤字には一抹の真実がある。

総括を、するのかな、と思って期待していた「とびきりの黄昏」は未完のままだし、「邪宗門」のような小説もまだ書かれていない。『アースダイバー』や『芸術人類学』を読むかぎり、その方向は周到に避けて通っているようにも感じられる。

安全や平和や繁栄だけを説くのが思想ではない。良い子ちゃんぶった処世術しか書かれていない思想書にはうんざり。いつか中沢版「邪宗門」が読みたい、と切実に思った。

「私の『中沢新一論』」を読み返してみると、「僕は正直なところ、これ以上中沢君にはオウムの問題に深入りしてほしくはないと思っている。それはかなり危険なことに結びついていく可能性があるからだ」と締めくくられている。そう書いた島田氏が今回、事件について語る責任を云々するのを読むのは、やっぱりあんまりいい気分がするものではなかった。
posted by nadja. at 21:41| Comment(0) | 学術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

哀悼

猫のゆりかご
カート・ヴォネガット・ジュニア 伊藤 典夫
4150103534

このような、素晴らしい物語を、我々人類に贈ってくれたことを感謝します。哀悼の意を込めて、再読。
posted by nadja. at 00:48| Comment(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月18日

激怒せよ 激怒せよ

マクドナルド化する社会
ジョージ リッツア George Ritzer 正岡 寛司
4657994131

数年前に途中まで読んでほったらかしにしてあったので売りとばすために読み終える。一言で要約すれば合理性の非合理性、というなんとも奇妙な日本語に尽きる。もうちょっとこなれた言葉になおせば「便利になることはいいことばっかじゃないんだよ」だ。こなれすぎ(笑)。

だいたいここに書いてあることは我々が日常生活を送っているうえで体感していることばかりなので、マクドナルドを適当に利用すれば良いように、この本も適当に読み流しておけばそれで良い。あんまりこの手のことに目くじらをたてても今更仕方ない。

がとりあえず本書を読み終わった後には、「入り口で金券を買って、店員にそれを渡し、珈琲を出してもらって、自分でそれをトレイに乗せ、席まで運ぶ、という作業」に「ふざけんなー!」と思うようになるだろう。知らず知らずのうちに随分無償労働させられていることに意識的になる。昨日行った某地下街の某セルフ式喫茶店なんて、椅子のひどさは言うまでもなくBGMが「くたばっちまえ、アーメン」に「セーラー服を脱がさないで」であった。一刻も早く出ていってもらいたくて仕方がないらしい。

「マクドナルド化」シリーズはそれこそ量産されていて、
マクドナルド化と日本
ジョージ リッツア 丸山 哲央
462303867X

こんなのもある。どちらにせよ表紙を眺めているとついおなかがすいてくるのは事実。巻末で著者が冗談まじりに列挙した「マクドナルド化に対抗するため」の項目を実行するよりも、マクドナルド化した胃袋に逆らうことのほうがはるかに難しいような気がする。とにかく「怒り」を忘れることは非人間化に繋がるそうである。「あの快い夜のなかへおとなしく入っていってはいけない。光の滅んでゆくのを激怒せよ 激怒せよ」というディラン・トーマスの詩で本書がしめくくられているのが印象的であった。
posted by nadja. at 19:32| Comment(0) | 学術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月17日

再びタイムマシン1993

Big Brother And The Holding Company
Big Brother & the Holding Company
B00000K29E

今日もタイムマシン系。悪友1号がくれたテープから。ハイポジのテープをあけると、『レコードコレクターズ増刊、アメリカンロック vol.1』から、と丁寧に書かれたコピーが出てきた。以下、ちょっと引用。

「グループが反対したのにもかかわらずレコード会社が勝手に発売してしまったという、67年のデビューアルバム。演奏自体はラフな部分が多く、次作『チープ・スリルズ』のエキサイティングな迫力あるサウンドには遠く及びもつかないが、ジャニス・ジョプリンの足跡を辿る上で、なくてはならない一枚」

レコードから録音された音はもう、ラフもしょぼいも通り越して、ボリュームをかなり上げないと聞こえないし、ジャニスの声は耳障りに割れてるし、とほほほ、だけれども、彼女(悪友)はこれを探すために足を棒にして大阪中の中古レコード屋を駆け回っていたはず。あっさり再発されていて悲しいけど、とにかくありがとう。

何よりも爆笑したのは

テープをB面にひっくり返すと、出てきたのはMr.BIGのライブ!しかもクレジットが1993.10.19@Festival Hall、ってそれ犯罪じゃないか(笑)。ビリー・シーンのあほあほベースソロに合わせての手拍子に自分もおそらく参加してんだろうなぁ、と思うと酔いもさめた(続くAddicted to that Rushでは熱唱してるし)。

開けちゃいけない引き出しだったのかもしれない…とも思うけど、真剣に「愛」が感じられて、やたら楽しい。あの頃は、酒飲みながら、一晩中、音楽の話をしていられたんだよねぇ。
posted by nadja. at 03:17| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月16日

悲しい本

孤独な散歩者の夢想
ルソー 今野 一雄
4003362314

いつどこで買ったのかも分からない一冊。奥付は1994年の41刷になっているので大学時代にでも買ったのだろうか、それとも古本屋か。読んだことはないはずだったけど一箇所「なんでそこなの?」というところに折り目があったので読んだのかもしれない。だからメモしとけ、っての。

散歩気分ですらすらと読む。何言ってんだこのじぃさんは、と思う箇所もいくつかあり(たとえば障害のある子に施しをしてやったらとても喜んでくれたので日課にしていたが、彼が「ルソーさんルソーさん」と名前を呼ぶようになってからそれが義務のように思えて鬱陶しくなり以降行かなくなった、とか)、なかなか面白い。

文中、「わたしは自分ひとりでいるときにだけ自分の心のままになる。ひとりでなくなれば、身のまわりにいるすべての人々に翻弄される」とある。これはすごく分かる。分かりすぎるくらい分かる。翻弄されたくないから、人を遠ざける。そして結局そこらじゅうで「わたし」「わたし」が「わたし」を中心に渦をまき、「わたし」だけが氾濫している本書ができあがるわけだが、翻弄されることを厭うか、楽しむか、によって、人間はふたつのパターンに分かれるんだろう。私は明らかに前者だけれども、自分の心のままになることが良いことだとはあんまり思わない。自分の心の声に従っていて正しく生きられるとは到底思えないので。

とにかく非常に悲しい本である。

ルソーもヴォルテールも1778年に没していたことを巻末の付録で知る。カフェでコーヒーを飲むルソー、というのも意外だった。
posted by nadja. at 02:31| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月15日

意地悪なのか、やさしいのか

長い長い殺人
宮部 みゆき
4334728278

放っておくとどんどんサボるのでメモ書き程度に気楽に投稿することにする。

『模倣犯』前夜、ともいえる作品。いったい、宮部みゆきさんという人は、意地悪なのか、やさしいのか、意地悪で、なおかつやさしいのか、とにかく、鋭すぎて、時折、悲しくなる。悲しい人間の真理を描いていながら、きちんとあたたかい人間が登場するから絶望はせずに済むのだけれど。とびっきりの悪人と、とびっきりの善人のコントラストがいつも胸を打つ。
posted by nadja. at 03:20| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

タイムマシンに乗って

すべての若き野郎ども(紙ジャケット仕様)
モット・ザ・フープル
B000F9UDT4

ロックンロール黄金時代(紙ジャケット仕様)
モット・ザ・フープル
B000F9UDTY

かっこいい! やばい! 

今聞いているのは、タイトルずばり「IAN HUNTER OLD RECORDS NEVER DIE−MOTT〜SOLO」という、高校2年生のときにバイト先にいたおにーちゃんが作ってくれたスペシャルセレクト。90分テープにみっちり。GREAT WHITEのライブに行ったんですよー、と言ったらじゃあこれ聞いてごらん、とくれたんだった。もちろんOnce Bitten, Twice Shyが入っている。

当時はそれこそ、Once Bitten, Twice Shyだけ聞いて、へぇ、これがオリジナルだったんですねー、って、それだけで、たとえばThe Golden Age of Rock'n Rollの派手なピアノがとにかくダメだった。でも今日はそれがいい。すごくいい。

プレイボタンを押すと、レコードに針が乗っかるざわざわ、という音がする。一曲一曲、手間をかけて作ってくれたんだな、と思うとカセットテープを抱きしめたくなった。今みたく、手軽に試聴できたり、すぐに映像が見れたり、情報を得たりなんか、できなかった時代の話。イシダさん、すっごくありがとう。まだちゃんと持ってるよ(Sweet Janeまで入ってるなんてすごい)。いつかまた、PJのライブで偶然会ったみたいに、どっかでばったり、会えると良いな。

2007-0409-2325.jpg
posted by nadja. at 22:34| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

ますますます

アメリカの鱒釣り
リチャード ブローティガン Richard Brautigan 藤本 和子
4102147020

読後二日経ったがはてさて「アメリカの鱒釣り」とはいったいなんであったのか、鱒鱒分からなくなるのみであり鱒(あーあ…)。

要するに何でもいい、ってこと。何もかも許されている感じがして、読んでいて息苦しくならない。フラワームーブメントとかカウンターカルチャーとかビートニクとかそういう枠とも無縁。鱒を釣ることの出来る流れはあらゆる場所に偏在しているのであり鱒。
posted by nadja. at 13:17| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。