2007年02月28日

これってすごい今更?

Back to Bedlam
James Blunt
B000AYEI5Y

地下街を漫然と歩いていたときに有線か何かで流れていて。ふと歌詞に聞き入ってしまいました。音数の少ないピアノに同じ音を何度も重ねたメロディラインが印象的で。「I've seen you cry, I've seen your smile, I've watched you sleeping for a while, I'd be the father of your child...」のあたりとか。家に帰って「Goodbye My Lover」で検索したら一発で出てきました。ので買ってみました。なんだ。宮沢りえちゃんの出てた自動車のCMで使われてたあの曲じゃないですか。You're Beautiful。そういえばだいぶ前に、リクエストが多すぎてイギリスのラジオ局がストップした、って何かで読んだような気もします。James Bluntという名前も絶対目にしてたと思います。めちゃお化けヒットやんかー。ほんまに何にも知らんなー。

たしかになんだかすごく感傷的で売れそうな音楽なのですがそれ以上に、憑依的な音楽なのではないかと。一度聞いたら忘れない、おまけにえんえん脳内に残ってリピートする、ウィルスみたいな(笑)。おかげでGoodbye My Loverに四六時中侵食されて心底困ってるんです。今更。すごい今更。
posted by nadja. at 23:46| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月26日

いろいろあるけど

そういえばTORIの新作が7月に出るとか、えっと、THE ARCADE FIREもそろそろだ、とか、

Neon Bible
Arcade Fire
B000MGUZM0

(ジャケださいなー)、EXPLOSIONS IN THE SKYはもう出た、とか

All of a Sudden I Miss Everyone
Explosions in the Sky
B000MCH54K

にんもそろそろ情報が小出しになってきた、とかいろいろありますが(なんか取りこぼしてるような気もする、たしかLOWも出すんでしたっけ、『Drums and Guns』、3月?)、最近は

追憶のハイウェイ61
ボブ・ディラン
B0009V92SQ

を延々聞いています。出自がメタルなので、それはもうどうしようもなくメタルなのでこのへんはあんまり馴染みがないのですが「Like a Rolling Stone」などはああ、本当に良い音楽だなと素直に思います。なんちゃってこれだって本当はPJの「Rid of Me」からさかのぼってきただけなんですが。

なーんにも知らないんだなーと、思ったり。ビートルズも、ストーンズも(せいぜいがディープ・パープルとかブラック・サバスで…)。今なら、ザ・バンドとか、フーとかも、変に気負ったりせずに聞けるんじゃないかなーと、思ったり。昔はいろいろ、凝り固まってて、本当に聞いてなかったんじゃないかなーと、思ったり。

新しいのも聞きたいけど、古いのもいろいろ、聞きたくなってきました。
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飛ぶ物語

そうはいっても飛ぶのはやさしい
イヴァン・ヴィスコチル カリンティ・フリジェシュ
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これもまたタイトルが良い。カバーの絵もとてもかわいいのだけど出せなくて残念。チェコとハンガリーの不思議アンソロジー。ヴィスコチルのほうがよりぶっ飛んだ感じ(「飛ぶ夢」、「ズビンダおじさんの<冬外套>」)でカリンティは誰が医者で患者なのか分からなくなる話(「亀、もしくは居酒屋の中の気ちがい」)とか少年時代の自分にふと出会ってしまう話(「ある若者との出会い」)とか、ちょっとチャペックっぽい。国書刊行会の文学の冒険シリーズだが、どちらも本当に「冒険」していて楽しい。もしかして飛ぶのも難しくないかも、と思ったとか思わなかったとか。

ところで飛ぶ夢を最近見なくなった。キシュカを呼ばなければ。
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2007年02月21日

コレクター泣かせ

Cornflake Girl [CD 2]
Tori Amos

とりあえず、amazonUK(それもマーケットプレイス、というのかどうかは知らないが)からやっては来たのですがですが。画面だと、収録曲は

1. Cornflake Girl
2. Sister Janet
3. Piano Suite
4. All The Girls Hate Her
5. Over It
6. Case Of You
7. Strange Fruit
8. If 6 Was 9

ですが、でもうちに来たのは

1. Cornflake Girl
2. A case of You
3. If 6 Was 9
4. Strange Fruit

の4曲入り。これはしてやられたのでしょうか。でも同じeast westから出てるんだなぁまったくもう。1枚アルバムが出るともう途方に暮れるだけのCDSがカットされ、しかもだいたいが未発表テイク入り、まったくファン泣かせ。ちょこちょこ集めていく分には楽しいですけどね。

でTORIの「A Case of You」は、Allison Croweのやつほど情熱的(悪くいえば粘着質)ではないところが非常に良かったです。あくまでさらっと「あんたくらいいくらでも飲めるわよ」とため息まじりに嘆くのがミソの歌だと思うので。でもちょっとあっさりしすぎかなあ。

ジミヘンの「If 6 Was 9」も意外性に充ちていてマルでした。
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とにかくタイトルは良い。

幸せではないが、もういい
ペーター ハントケ Peter Handke 元吉 瑞枝
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「疲れた/弱った/病気になった/重篤/死んだ」、予定調和の人生ゲーム。抗いもせず「生まれ/育ち/産んで/疲れて/死んだ」母の肖像。著者の「やった、やった、やった、とてもよくやった、よかった、よかった、」という傍点つきのつぶやきは理解できる。「わたしはもう人間じゃない!」という叫びを前にほかに何ができるだろう?これはこれで、立派な、見事な、生。

だが書かれなかったとしたら。気づかれも、振り向かれもしなかったとしたら。それは惨めで、哀れな生だろうか。打ち捨てられ、忘れ去られる、無数の名もなき生。

それでも、「もういい」と、思えるだろうか。だがとにかくこのタイトルは良い。
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2007年02月18日

いただけないな

薔薇の女―ベランジュ家殺人事件
笠井 潔
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これはちょっといただけない。ジョルジュ・ルノワール(ジョルジュ・バタイユである)が登場する必然性がまったくなく、差し挟まれている議論も非常に浅薄ではっきりいってどうでも良い。「過剰の蕩尽としての革命ではなく、蕩尽すべき過剰の不在としての革命の不在」(p.230)という一文の前でちょっとだけ頷いた。それに続く「観念を生み出し自らそれを信じ込むことができるという人間の異様な能力は、稀少を成長によってではなく実体のない空虚なもの、つまり観念によって欺瞞的に充填するという倒錯を可能ならしめた」という分析はなるほど、だ。過剰はあちらこちらで不在している。カタルシスとしての過剰が不在になることで観念は充足を求めて肥大し続ける。筆者には『テロルの現象学』という「観念批判論序説」と銘打たれた著作があって、数年前から本棚の肥やし化しているのだけれども、とりあえず読んでみることにしてこの虚しい読書体験の穴を埋めたい。ミステリとしても隙間だらけでどうにも食えない。だいたい話者がころころ変わる都合の良い文章が肌に合わないもので。
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2007年02月12日

登場してた…

サマー・アポカリプス
笠井 潔
4488415024

「シモーヌ・リュミエール、シモーヌ・リュミエール、僕は今、ほんとうのことを聞きたい。ほんとうのことをだ。君がこうすべきだと考えていることではない。現に君がどうあるかを聞きたい。君の信仰は完璧なのか、絶対に揺らぐことはないのか。(中略)他人の悲惨、他人の不幸が隙間なく君の心を占めつくす時、他者への愛が発作のように君をわしづかみにする時、神への愛は…」(p.397)

シモーヌ・ヴェイユの苛烈さにやられた人は皆この問いを発する。おそるおそる、偽善、という言葉を口にしかけて、そしてどうしてもその言葉だけはふさわしくない、と口を噤む。だがシモーヌ、シモーヌ、という問いかけは続く。答えは書かれた文字の中に見出すことはないだろう。

カタリ派の秘宝をめぐる「ミステリ」はこの際、とんちんかんな推理を自信たっぷりに披瀝する小賢しい小娘ナディアとともにわきにのけておいて(この小娘が非常にいらだたしい。探偵はもうちょっと良いパートナーを持つべきである)、ヴェイユとドストエフスキーの対決として読むとなかなかすごい力技である。だがやはり問いかけは問いかけのまま、終わってしまう。探偵が迫った苛酷な二者択一を前にシモーヌ・リュミエールは沈黙する。ヴェイユが沈黙したのと同じように。

謎解きの部分は、さておくとして、ヴェイユに関心のある方は一読されると良いと思う。シモーヌ・リュミエールのヴェイユっぷりがなかなか楽しい。本編からまったく浮いたところで展開される探偵とシモーヌの問答は鬼気迫るものがある。本編のほうも前作に比べるとご都合主義的な展開が減って面白くなっている。探偵が持ち出すテーマがあまりに壮大すぎて、全体的に不整合を起こしているのは否めないが。

3作目はなんとバタイユなんだそうである(…)。楽しみなような、怖いような。
posted by nadja. at 22:00| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

とりあえずこれを読んでから。

バイバイ、エンジェル
笠井 潔
4488415016

何かで検索をしたときに、『サマー・アポカリプス』という本がヴェイユをモチーフにしたミステリだ、と聞きかじった。が、それは3部作の2作目で、おまけに前作の犯人の名が文中で明かされているらしい。それならば順番に1作目から読んでいかないと面白味が半減である。というわけで本書。『バイバイ・エンジェル』『サマー・アポカリプス』『薔薇の女』の順でどうぞ。

「ミステリ」としては、あまりにとんとん拍子に話が進みすぎて、おまけにこれは伏線だよな、というのが簡単に分かりすぎて、ちょっと物足りないのだけれど(現象学の「直観」をミステリに持ち込んでしまったら謎解きも何もないのはあたりまえのことで、のちに京極氏も『陰摩羅鬼』で同じことをやらかしている)、そこに半ば無理矢理のように接続された思想問答はなかなか面白かった。それならば『テロルの現象学』を読んだほうが面白いのかもしれないが。

「殉教者こそが高利貸よりも計算高く自分の所有物にしがみつく…殉教者は自分の正義、自分の神を舌で舐めまわすのだ」(p.372)と言い放つ探偵、矢吹駆が、シモーヌの哲学といったいどんな対決をしてくれるのかとても楽しみである。
posted by nadja. at 17:58| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月09日

ありでした。

Twelve Deadly Cyns... And Then Some
Cyndi Lauper
B000002AM9

自分自身が感情先行型のボーカリストであったので、楽曲としての整合性を欠いてしまうくらい声を張り上げる歌い手が好きでした。だからたとえば、このアルバムの1曲めに入っている「I'm Gonna Be Strong」をはじめてきいたときには、はっきりいってうるさいというレベルの金切り声でまわりの音を完全にねじふせ、まるで泣き喚くかのように絶叫しているシンディ・ローパーに打ちのめされたものでした。彼女より上手に歌えて声も良い歌い手は世に吐いて捨てるほどいるだろうけれど、「i'm gonna be strong, stand as tall as i can」という言葉を本当に歌うにはなりふりなんか構っていられないはずで、私はこれを聞くたびに、おそらく顔をくしゃくしゃにして腹筋を極限まで酷使し、身体の底から声を振り絞っているのであろうシンディを抱きしめにいきたくなるのです。

At Last
Cyndi Lauper
B0000DG06E

さてその絶叫からおよそ10年後のシンディ。これでもかのスタンダード・ナンバーをしっとりと(!)歌い上げるシンディ。とはいえやっぱりところどころで破綻した歌い方をしてしまうシンディ。この頼りなさ、不確かさと、それを懸命に修正しようとする高く強い声のコントラストこそがシンディの魅力なのです。

正直、こういうのは向かないだろうな、と思っていたのでずっと聞かなかったんですけど、去年見た映画『ママン』で使われていた「愛の賛歌」が意外に良かったので。こういうのもありでした。「At Last」、「Stay」など、それこそ整合性を欠くくらい、声を引っ張っていて、にんまりしました。
posted by nadja. at 20:35| Comment(2) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月07日

そして私は途方に暮れる

んもー何この編集画面。

昨日の夜、ちまちまと書き終えて、さ、保存するぞ、と思った瞬間に無情の「メンテナンス中です」表示。TORI AMOSの『A Case of You』が聞きたくて『Cornflake Girl』のCDSをわざわざamazon.co.uk(すごい違和感)に注文したぞ、ってことだけだったから別にいいんですけど。

http://www.allisoncrowe.com/03TLBACaseofYou.mp3

これはいくつか下のエントリに書いたTORIのフォロワー丸出しのALLISON CROWEの『A Case of You』。TORIのも多分こんな感じでしょう。楽しみです。

さてそれは昨日の話で、今日ぼけーっと珈琲を飲んでいたら有線(かな?)から

ひとつ残らず君を 悲しませないものを
君の世界のすべてに すればいい

って聞こえてきて、うわぁぁぁ ものすごくなつかしぃぃぃ

ともんどりうったのでした。中学生くらいの時からなぜかこの曲だけすごく好きでした。でも今日聞こえてきたのはもっとアコースティックなアレンジで、どうも大沢誉志幸さんの声じゃない。で、カバーしている人を調べたら、赤城恭壱、ハナレグミ、The Indigo、福山雅治、と出てきて途方に暮れた、んだけど聞いてみようかなー、フクヤマ聞いてみようかなー。

にしても上に引いたところとか、良い詩だな、と改めて思ったのでした。銀色夏生さんなんですね。
posted by nadja. at 01:41| Comment(0) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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