2006年12月31日

今年最後の更新です

とはいえ2006年ベストなどを選出したりはしません、今年もたくさん新しい音楽が世に生まれ出たようですが、とうていキャッチアップはできず、次から次の情報の洪水のなかであっぷあっぷと己のフトコロ具合との対話を続ける、そんな一年でした。来年も、再来年も、そんな平和な世界だと良いですね。鬼のように新しい音楽が生まれ続ける、そういう世界は最良の世界ではないにしても最悪の世界ではないでしょうから。

そんななかで今年一番印象に残っている一枚というのは(結局書く・笑)、

Master of Puppets
Metallica
B000025ZVE

だったり。音楽が音楽であることを越えて伝説となる瞬間に立ち会えたことは僥倖であったと思います。発売から20年経ったアルバムがあれほどの強度でもって迎えられるというのは、やはり特異なことであり、そして素晴らしいことです。

今日聞いた音楽を20年後にも愛していられるような自分であること。

20年後にも愛していられるような音楽にめぐり合えるような自分であること。

今年もお世話になりました。どうぞ、よいお年をお迎えください。
posted by nadja. at 01:39| Comment(0) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月28日

そらをとぶおと

Takk…
シガー・ロス
B000A7TFD6

ディープインパクトが飛んだシーンのBGMに「Glosoli」のPVで子どもたちがばーって空を飛んでたところらへんを持ってきたらきっとすばらしいに違いない、スローモーションで、馬群を交わすあたりで太鼓が鳴り始めて、過去のレースでのゴール前のシーンが走馬灯のように挿入され、でラストのテンポダウンするところでちょうど中山のゴールに先頭で入っていく…

有馬以降そんなことばっか考えているのですがケンはこの「Takk」を一度も聞かせてくれなかったので(そんなCDはいっぱいあって、昨夜きゃっきゃいいながら聞きまくってました)、今改めてはじめてきいたような気分です。そんな素晴らしいスピーカーなわけでもないけど、イヤホンつっこんで聞くのと、音が空気を震わせてるその場に立つのとではぜんぜん開放感が違ってて、いたく感動いたしました。

シガーロスのライブに行ったのは、今年の4月。なんだかもっと遠い昔のことのように感じられます。1年なんて、あっという間でした。
posted by nadja. at 18:27| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

美しいものづくりの国よ

Absolution
Muse
B0001LJC2K

さんざん迷ってお茶休憩はさむこと2回、結局妥協といえば妥協、でも妥当といえば妥当な線のデノンで手を打ちました。決め手はmade in Japan。美しいものづくりの国の伝統を証明してみせてくれぃ。

ケンは重症に陥る以前からMUSEとはめっぽう相性が悪く、機嫌の良いときにたまーに読んでくれるくらいでした。特にabsolutionは最初の2、3回読んでくれたっきりなので、久しぶりにちゃんと聞いた気になれました。「Butterflies&Hurricanes」なんてもう、別の曲やね。あんなにいろんな音がいっぱい鳴ってるとは今日の今日まで知りませんでした。

とはいえいざケンとお別れするとなるとものすごく寂しいのです。おまえなんかとっとと捨ててやるのだといきまいておりましたが、そこはやっぱり4つそろってのSG7シリーズ、CDプレーヤーいっこでアンプ+MDより横幅も厚みも奥行きもあるという図体のでっかいデンをつないでみればやはり均衡は取れていず、なんとなく皆が皆こころもとなさげで、この子はこの子で修理してあげようかなぁいつか余裕のあるときに、などと思っていたりもするのでしたって今までさんざん泣かされてきたくせに苦しめられてきたくせにNINAさんの新しいのだって一度も読み取らなかったようなケンなのに甘いわ甘すぎるわ、けーっ。
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2006年12月26日

出てたんだね

The Open Door
Evanescence
B000FTWB7G

新しいCDプレーヤー選びが難航していて、今あるquadraspireのラックにサイズを合わせようとするとオンキョウしかなく、ちょっと色気を出してCECとかだね、マランツとかだね、を買おうとするとラックごと買い替える羽目に。たかが3センチ4センチのためにラックごとか…ケンの修理も視野に入れつつ電卓はじきまくっている間に今年も暮れていきそうなそんな予感を抱きながら仕方ないのでMDでその場しのぎ。

ですっごく久しぶりにエヴァネッセンスの1st。「Going Under」の必要以上にザクザクいってるギターの音など結構好きだし、こんな声も嫌いじゃないし。いつもいつもは聞けないけどたまには良い。ところでこのギターの人どっか行っちゃったって話だったよなー、今なにしてるんやろうか、と思って検索をしたら2ndが出てた。おまけに来年早々来日公演も。

だいたいが紙ベースの人間なので、音楽雑誌を一切読まなくなった昨今、どうしても疎くならざるを得ず。なんかどうも、「パソコンで情報を得る」のがへたくそで、困りますよ。
posted by nadja. at 22:52| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月18日

かめ!

Happy Together: The Very Best of the Turtles
The Turtles
B0002XBPXQ

下に書いた、バタイユの『ママン』のラストシーンに使われていたのが「Happy Together」。映画館では、おいおい、それはないだろう、そんな終わり方ってないだろう、と思っていたのだけれど、時間が経過するにつれて頭のなかで「Happy Together〜♪」のポップなのに物悲しいリフレインがくるくる回る回数が増え、なんかふさわしいのかもな、と思い始めて(どーせ単純です)、そうこうしてるうちになんていったって「The Turtles」だしな、かめだしな、かめ、私が買わないのは反則だよな、と思って買った(お手ごろ価格だし)。

60年代ポップスって、あんまり聴かないし、そんなに興味もないのだけれど、聴いていて、不快になることはない。弱ったり、疲れたりしているときにぼーっと聴いていると、この頃の音楽っていうのはひとつひとつがものすごく大切にされていたのだよな、と思えてきて、幸せな気分になってくる。
posted by nadja. at 23:23| Comment(2) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月13日

その理由

最近ワタクシの音楽ライフが潤っていないのは、まったくもって●ンウッドのせいなのである、まさか5年半(もうすぐ6年か)で5回目の修理なんか出してたまるかケ●ウッド。この前も、その前も、もう次はないぞといったよなケン●ッド。次は絶対、ケンウ●ド以外のメーカーのやつ買うからな、覚えとけ、ケンウッ●。

何を入れても「no disk」。レンズクリーナーを入れても「no disk」。もーぶっこわしてやりたいくらい「no disk」(もうぶっこわれている)。

ケンウッドの前はオンキョウのを使っていて、それもやっぱり度重なる引っ越しのせいかCDがまずだめになって、一体型だったので修理が大変で買い替え(それを捨てたときにトレイの中にPJの『To Bring You My Love』を入れっぱなしにしていて一緒に捨ててしまったことに数日後気づいた)。だから今の子はセパレートで(SG7シリーズとかいうやつ)、アンプとMDとテープ(やっぱりいるよね、世代的に・笑)は全然問題なく動いてるので、アンプにつないで使うCDプレーヤー、を買おうと思うのだけどウェブ上でどうやって探したら良いのかわからない。たとえばの話

http://item.rakuten.co.jp/marushin-ds/pdr-d50/

とか

http://item.rakuten.co.jp/nedan/c-705fx/

とかで良いのかなと思うのだけど買ってから使えませんでしたでは大変困るのでクリックができない。

オーディオマニアなわけでもなんでもないくせに(むしろ接続とかまったくうとい)、パソコンで音楽聞くのはいやなのです。ああ困った。ラックもわざわざサイズあわせて買ってあるのにどうすりゃ良いのだまったく。でもなんせ新しいCDを買うまえにCDプレーヤーを買わなきゃならないのです、この年の瀬に。ばかやろーばかやろーケンウッド(最初の伏字はなんだったんだろうね)。
posted by nadja. at 00:10| Comment(2) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月10日

串刺しにされて凍りつく

硝子生命論
笙野 頼子
4309008488

やはり怖い。笙野頼子はほんとうに怖い。おそろしい。第1章を読み終えたあたりで後の展開をおびえるあまり数週間、頁を繰る手が止まった。勇気を出して読み終えたが心臓を串刺しにされたような気分だ。

「文藝ガーリッシュ」だって? 少々ネクラな傾向のあるガーリッシュな読者なら凍り付いてしまうだろう。最も触れられたくない部類の、羞恥と、憎悪が、残酷なまでに抉り出され、ぶちまけられている。内臓の動きまで見透かされているような恐怖感がおしよせてくる。

救い(?)は第4章でくるりと方向転換がなされて、おそれていた形で物語が終わらなかったことである。あくまでここで語られているのは「硝子生命」であって、私が想定しておびえていたのはその硝子生命に鏡でできた布をかぶせた「鏡生命」のようなものである、と書けば勘の良い人なら分かってくれるだろう。醜悪な自己愛が素晴らしき新世界の建国という方向へそらされていったことは、安堵でもあるのだが、少々、残念でもある(誤字脱字の類が多かったのも残念である)。

水晶内制度
笙野 頼子
4103976047

がその続編であるというこの『水晶内制度』を読んでみるまでは安心できない。
posted by nadja. at 21:03| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スクリーンで観たい。

昨日の夜BSでタルコフスキーの『ノスタルジア』をやっていたのでまた観た。DVDも持ってるのだけど、うちは家電後進一家なのでいまだDVDプレーヤーなるものがなく、パソコンで観るしかないという有様なのでテレビ画面で観てみたかった。とはいえそこは家電後進一家、単なる20インチのテレビデオである(涙)。

やっぱりアレは一度で良いから映画館のスクリーンで観てみたいわー。特にラストシーンの美しさは圧巻で、もうあの羽根が降ってくるところを延々3時間、5時間でも眺めていたいわー。

と思ったのだった。

東京というところはやはりうらやましくて、「タルコフスキー+パラジャーノフ」という夢のような上映会が催されていたらしい。

http://www.baustheater.com/tarkovsky.htm

もう終わってるけど(笑)。どなたかいかれた方いらっしゃいますか。

『ざくろの色』も一度で良いから映画館のスクリーンで観たい。

来年1月にはシネ・ヌーヴォXがベルイマン作品を一挙30作品公開というとんでもなく恐ろしいことをやってくれるようである。『処女の泉』とか『第七の封印』あたりはDVDでもっているのだがやはりこれまたスクリーンで観たいのである。

俄然、盛り上がってきた。
posted by nadja. at 15:14| Comment(3) | film | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月09日

燃えよ女神さま

なんだかんだいって出勤前はNINE INCH NAILSとMUSEに限るのです。『THE DOWNWARD SPIRAL』だと「I Do Not Want This」のあたりで、『BLACK HOLES&REVELATIONS』だと「Assassin」のあたりで会社に着くことが判明しています。うまい具合にアサシンが誕生するわけです。

そういうわけで女神さまの先行予約、明日の12時からです。
posted by nadja. at 01:27| Comment(2) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月07日

貴方はどんなふう?

青の物語
マルグリット ユルスナール Marguerite Yourcenar 吉田 加南子
456004323X

「私はユルスナールの『青の物語』というのが好きで」、と書いたくせにどんな話だったのか全然思い出せなかったので再読。

サファイアを巡る欲深い商人たちの寓話だった。誰も求めるものを得られず、皆が皆どんどん、残酷に落ちぶれていく過程と、ごく低温の言葉で語られる「青」のイメージが好きなのだった。

はじめて読んだのは10年以上も前のことだが、今読むと「青の物語」の次に入っている「初めての夜」のほうがいろんな意味でずーんときた。結婚生活に入って行こうとする男はこんなふうなのだろうか。彼や彼や彼が何をおもってどんなふうに結婚していったのか、私は知らない。だがとにかく、この乾きに乾いた感触は、好きだ。

「私たちの人生の大部分の時間は、未来あるいは過去が影を投げさえしなければすばらしいものなのであり、普通私たちが不幸になるのは思い出か、さもなくば予感によってのみなのだ、」(P.34)という一文を前に、苦笑する。
posted by nadja. at 23:13| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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