2006年08月28日

速報(笑)

エンパイア
カサビアン
B000GG4DVK

カサビアン、がもうすぐ新しいの出して来日するのは皆さんご存知かと思いますが、

Happy Hollow
Cursive
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カーシヴ、だって新しいの出して来日するんですよーん。それもTHE VELVET TEENと一緒に。9月14日大阪シャングリ・ラ(どこ?)、9月15日東京渋谷クアトロ。

って私は今知った(笑)。チケット買わなくては。
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君のようになれたら

トニオ・クレエゲル
トオマス・マン 実吉 捷郎
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「芸術家」=「アウトサイダー」という等式は既に古典的となっている。芸術の大衆化、という言葉を思い浮かべるのも少々照れくさい。誰もが評論家であり表現者であるような時代である。だからトニオ・クレエゲルの苦悩は少々大げさで時代遅れである。

だが、「君のようになれたら!」という、優越感と劣等感がないまぜになった「認識のむかつき」に鈍感な人々に対する「憧れ」は、多分、手を取り合って笑いさざめく人々をぼんやりと、本の陰に隠れて見送ったことのある人であれば、それなりに感じ入る部分はあるだろう。

君のようになれたら! もう一度やりなおして、君と同じように、公明に快活に素朴に正則に秩序正しく、神とも世とも和らぎながら人となって、無邪気な幸福な人たちから愛せられて・・・(p.114)

読んだり、書いたりするとき、私は時折このような感情に襲われる。それでも、読んだり、書いたりしたいのだから、仕方ない。
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2006年08月27日

誘う山

魔の山〈上〉 魔の山〈下〉

三週間の滞在予定がずるずると引き延ばされ次第にぐだぐだになっていく主人公ハンス・カルストプに同調する形でずるずるぐだぐだになり読了するのにすごく時間がかかってしまった。サナトリウムという俗世から隔絶された「魔の山」で時間から、生活から、束縛から解放されて肉体を欠いた精神論にふける男の話を今現在経済活動の埒外にある自分が読むというこの皮肉。

市民的生活への復帰を鼓舞するセテムブリーニの啓蒙主義は説得力に欠けていて、それと対極にあるナフタの退廃主義は戯画化がはなはだしくこれまた現実味に欠けている。図式化された対立に切迫感は感じられない。

2回の世界大戦と構造主義の嵐が過ぎ去った今の視点から見れば、ここで展開されている議論はもはや手垢がついて埃をかぶった退屈きわまるシロモノのように感じられるがそれでもしかしこれが20世紀初頭のヨーロッパに瀰漫していた「時代の気分」であったことは間違いない。そしてどのように構図がかわっても、「魔の山」は常にそこに存在していて我々を誘っている。
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2006年08月26日

泣いています

The Earth Is Blue
Damon & Naomi
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L'altraが本気で好きなんですがそういう人は絶対聞いたほうが良いです。まだこの1枚しか聞いてないのでえらそうなことは書けませんが声は、特にNAOMIさんの声は、比較対象を見出せません。特にT6、「While My Guiter Gentry Weeps」。本当に泣いています。
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2006年08月24日

静かなる伝説

Lookaftering
Vashti Bunyan
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35年ぶりのセカンドアルバム、という伝説を背負っているようには、とてもではないけれど思えないナチュラルな音に驚きました。気負うことも、奇をてらうこともない、流れるような透明な声。

音楽というのは、つきつめていったらこういうところに行き着くのかな、と思ったり。
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2006年08月22日

出ちゃう

On Leaving
Nina Nastasia
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最近「DOGS」を頻繁に聞いていて、その噛めば噛むほどしみてくるスルメイカ具合にやられているのですが、「RUN TO RUIN」から3年、新しいアルバム、「ON LEAVING」が9月19日遂に出ます。今回はFatCat Recordsからのリリースで、http://fat-cat.co.uk/fatcat/release.php?id=197から試聴も可。私は買うまで聞きませんけど。

今年はアルバムが非常に良くでる年ですね。
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2006年08月14日

SUMMER SONIC 06(おまけ)

■今になってみると正直1日目は印象が薄かった気がします。しかし大阪で良かった、METALLICAの翌日にMUSEとか無理です。

■昨日オープンエアに移動していて迷いこんでしまって気づいたのですがWTCのあたりは天国のようですな。涼しいし、マトモなゴハン屋さんあるし。今回ほんと、食には恵まれませんでした。ヤキソバは不味いし何を血迷ったかタコヤキなど買ってしまうし(べたべたのもそもそ・・・)タコスはまだマシだったけどこぼすし。ケバブサンドだけはなかなかグーでしたが、大量に飲んだせいで結構な出費に、なりましたよ。

■長袖はやめましょうよ私。暑過ぎ。

■物販にて。ワカモノカワイイカップルがMETALLICAスペースの前で「いやー、ここ真っ黒!」「ほんまやー、ロゴもトゲトゲしてるしー」。いやいや、ごもっとも。

■METALLICAのことばっかで恐縮ですがあの「ヘイヘイヘイ」なのか「オイオイオイ」なのかは定かではないけれど掛け声かけながら飛んだりするのは流行ってるんですかね。おばちゃんなのでこらーそこは首ぶんまわすとこだろーと何度も思いました。

■えー、ジェイムズが「One」の入る箇所間違えて自分でもにやにやしてました。多分あとでラーズにボコボコにされてるんじゃないかと。そのラーズは明らかにバスドラさぼってました(笑)。

■ワタクシの大好きな「Leper Messiah」ですが、入りのカウントを「いちにぃ」と数えていたのがカワユかったです。あれ6拍目で入るんですよね。で、なんでこんなに好きなのか、昨日分かりました。「AND JUSTICE FOR ALL」に入っててもおかしくない曲だからです。

■とにかく、速かったです。「Disposable Heroes」および「Damage.Inc」。

■新曲はWhiplashみたいでしたよ。

■最後の挨拶良かったです。キャラが出てました。ロバートは一言うおーの雄叫びだけでしたがラーズは「おいおまへらおれたちはらいねんブランニューなアルバムとブランニューなツアーで帰ってくるからなファックユー」と早口でまくしたててました。大好きだなあ(笑)。そしてモニターにはクリフ・バートンの写真。

■しかし思い返せば返すほど楽しかったです。
posted by nadja. at 16:01| Comment(4) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

SUMMER SONIC 06 大阪2日目

さあ書こかな、と思うのですけどもはや抜け殻化しております・・・。

■65daysofstatic
10分ほど遅刻したけど(おい)。あの、良すぎて、涙出てきました。MOGWAIを超えたと思いました。たしかに、まだまだ荒削りで、静と動のコントラストのつけ方などが型にはまりすぎてる感もありますけど、それを補って余りある激情。実は横っちょにはってるやつしか聞いてないのですぐさま全部そろえます。

The Fall of Math Hole

なんで私泣いてんだろ、と思いつつまあ、とにかく物販へ移動してビールですよ。oi.嬢とも合流、ぐだぐだまったりしてたらですね、

■AVENGED SEVENFOLD
モニターから「ず、ず、ちゃらら」。もう2人して一瞬に顔色変わってえー!!!

PANTERAの「WALK」!!

それもなかなか堂に入っていて、かっちょいい。オリジナルも往年の「メタル」を彷彿とさせる正統派。これからが非常に楽しみなのではないでしょうか。

City of Evil Waking the Fallen

で、今日はスミノフのアイスをごくごくと2本ほど。タワレコの抽選に並んで調達した黄色いタオル、ものすごーく重宝しました。

引き続きダラダラと、今度はインテックスヴィジョンの前でZEBRAHEAD。ものすごい日差しでオープンエアに出て行く勇気がありませんでした。いやあ、ライブアクトですねえ。HOOBASTANKの途中で重い腰をあげ、マウンテンステージへ。

■EDITORS
非常にUK臭ぷんぷんのロックを聴きながら心地よく一休みさせていただきました。

The Back Room 

なんでこんなにダラダラしてるのかってそんなの今日のメインアクトのために体力温存するために決まってるぢゃないですか。

■DEVENDRA BANHART
でお待ちかね。アクアステージで椅子ゲット、ビール飲みながらまったりと。でも15分押してたので少ししか見ることができませんでした。何故だか踊り専門の人がいたり、派手めなアレンジが施されていたりで、ちょっとしたお祭り騒ぎになってました。

Rejoicing in the Hands Niño Rojo

さて、そろそろ行きますか、ねえ。念入りにお手洗いも済ませて。水持って。

■METALLICA
オープニング、「Creeping Death」でした。30分押し、暑い、酸素薄い、まだかまだか、暑いー暑いーぱらぱら降ってきた小雨くらいじゃあとてもじゃないけど熱冷めない、暑い暑い暑いーと前ブロックのど真ん中で悶々してたところへ「Creeping Death」。マヂで「死」が忍び寄って、というより押し寄せてきたかのようでした。瞬時に爆発し発狂する会場。なんでしょうかあの殺傷力。真っ赤な照明に煽られて何万人入ってたのか分からないけど「DIE」の大合唱。猛烈なモッシュが近くでわきおこってあまりのおそろしさと圧力に後方避難しました・・・。

首振るのにはちょうど良いテンポの「Wherever I may roam」などをはさんで、そして本当に、本当に「Master of Puppets」完全再現がはじまったのでした。

17年前これを聞かなかったら今自分は絶対こんなところにいない、こんな人生を歩んでいない、17年も聞き続けている、ちょっとしたブレイクだとかラーズの細かいおかずまで全部覚えてる、骨の髄までしみこんで血液中に溶け出してる、この人たちは20年間もこれをやり続けている、もしかしたらまだ生まれてなかったかもしれない人たちがこれを聞いて、私と同じように暴れてる、まったく、なんてことだろうか、なんてことだろうか、なんてことだろうか。

おそるべし。

カリスマとか、貫禄とか、そんなレベルも通り越して、もう、神だな、と、思いました。変な話、たとえキリストがあのステージに立ってたとしても、皆あそこまで熱狂しないでしょう。異次元でした。一種の宗教的体験でした。

oi.嬢とふたりして足がばー開いて前傾姿勢でアタマ振り回してたらいつの間にかまわりには暴れるに十分なスペースがぽっこりできていて(笑)、思う存分堪能しました。

最高。

でも明日は壮絶な筋肉痛が待っていることでしょう・・・

楽しかったです。とても、とても。

Master of Puppets
posted by nadja. at 02:35| Comment(4) | live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月12日

SUMMER SONIC 06 大阪1日目

というのはタイトルだけの話で実際は飲みすぎ観戦記です。

身辺どんよりしている上にベランダにはこれでもかの日差し。一向にテンション上がらぬまんまとりあえずビールを1本空けて地下鉄へ。

■エミリー・シモンたん
にはなんとか間に合いました。ビール片手にZEPPへ。涼しい。で、いきなり萌えました。かわいすぎ。絶対領域確保。が案外線の細い感じはしなくて、非常に凝った音作りもアルバムのまんま。「I wanna be your dog」にしてやられました。萌え萌えです。むっちゃ昔JOAN JETTの「I wanna be your dog」にしてやられましたがこの落差を想像できる方はしてみてください(笑)。CHARAさん目当ての方々が途中からどしどしと押しかけてきてそのたびに聞こえる「かわいい」の声。ラストの「My Old Friend」はしんみりと、本当に美しかったのできっと新しいファンを数多く獲得したことでしょう。in the sad way、のリフレインを聞いているとまたどんよりした感じになってきたので

再度ビール。

Emilie Simon 草木の如く

■THE CAT EMPIRE
本当はハナヂ野郎かARCTIC MONKEYSを見ようと思ってたんですが飲もう、食べよう、が勝ってAQUA STAGEへ。タコス食べててシャツにサルサソースをこぼしてしまい凹。全く知らないアーティストだったのですがなにやら大人数、ホーンをふんだんに取り入れた楽しい音楽でした。でも家では聞かないかな。ああいう場にはとても合うアーティストだったと思います。踊り出す方々も多数。フライドポテトも買い込んでさらにビールを2杯(だったかな)。

Chariot Cities:The Cat Empire

■MUSE
もたもたしてるともうそんな時間で、昨年の教訓をいかしきちんとお手洗を済ませてから、オープンエアへ。するすると前に入り込み、なるべく背の低いおねえさんの後ろを確保。真正面、かなり前でした。でね、SEがね、METALLICAだったんですよね、それも「Welcome Home (Sanitarium)」。うおー、明日はこれかー、酔いもたいがい回ってるしすでに頭がかくかくと動き出すのを止められない(笑)。そこへ「Take A Bow」のキラキラミュージックが。違和感満点。

で予感が的中してしまうんですよ、「Black Holes and Revelations」の楽曲、ライブ映えしないだろうなぁ、という予感が。「Time is Running Out」とか「Stockholm Syndrome」(もちょっとタメを作ってからあのリフにはいって欲しかった・・・)なんか壮絶に盛り上がるんですがね。お察しの通り「Plug in Baby」で年甲斐もなく死ぬるほど暴れたので満足ですけど、どうもこれまでの曲との釣り合いが心配です、ニューアルバム。

Black Holes and Revelations Absolution

そして汗みどろになったところでビール。

■TOOL
余裕で間に合いました。入場規制などもまったく杞憂でした。つかあんまり人はいってませんでした。素晴らしかったのに。骨にまで響いてくるドラムの音(むっちゃ好きな音でした。多分明日のラーズより良いでしょう・笑)、ぶりぶりのベース(遠目で見るとデイヴ・ムステインのようだと思ったのは私だけでしょうか)、ギターはちょっとハウってましたがバックドロップに映し出される視神経直撃映像と緻密で分厚く一分の乱れもない演奏で酔いがぐるぐると回りまくりああMASSIVE見に行かなくちゃと思うのですが心地よすぎて動けません。とにかくすごいとしかいいようのない、超絶技巧集団。

10,000 Days Lateralus

で結局MASSIVE ATTACKはちらりとしか見られなかったのでした。でも思うにあれは部屋で聞く音楽だよ、と自分を納得させておきます。

Collected Protection

■総論(?)
明日は命懸けの戦いになりそうなのでビールは控えます。多分。13年ぶりMETALLICAですもの。
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2006年08月10日

自然な幻想

エレンディラ
ガブリエル ガルシア・マルケス 鼓 直 木村 栄一
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「エレンディラ」というその響きが美しい。しかしその前に収められている6つの短篇のほうがより美しいと思う。解説に引用されていたカルペンティエルの言葉。

「ラテンアメリカにおいては現実そのものが驚異的なので、シュルレアリストのように人工的に驚異を作り出す必要がない」

現実の内側にある幻想。レーモン・ルーセルを読むときに感じるある種の作為とは無縁の、蒸留されていない幻想。

したがって、読みやすい。
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2006年08月08日

SOME OF THESE DAYS

サルトル『むかつき』ニートという冒険
合田 正人
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著者は従来『嘔吐』として知られてきた『LA NAUZÉE』を強引に『むかつき』と訳してしまうのだが『嘔吐』に慣れ親しんだ身としてはこの「むかつき」という語に出合うたびむかつきを禁じえない。

のはさておき、

おまけに「ニートという冒険」というサブタイトルは販促のためのもので内容はまったくリンクしていない。

のもさておき、

非常に散漫ながらさまざまな領域に渡ってさまざまなとっかかりを与えてくれる、という意味ではまさに「理想の教室」なのではないだろうか。逆に言えばこれを読んだだけでは何も分からない、ということにもなるが(笑)。サルトルをラカンで考えてみたことはないが、確かに『嘔吐』は鏡像に対して非常に意識的な小説である以上、そういう読み方をしてみるのも面白いかもしれない。ただ実存に対してライプニッツの充足理由律まで持ち出すのはどうか。キミがそこにいるのには十分な理由と根拠があるんだよ、などと言ってしまえば『嘔吐』は一瞬にして陳腐な小説に成り下がるではないか。

のもさておき、

合田「センセー」のぎこちない口語体がなかなか笑える。

のもさておき、

『嘔吐』を読んだ人なら記憶の片隅に残っているかもしれないが、ロカンタンがカフェでかけてくれ、と頼む曲、文中には<Some of these days, You'll miss me honey>の歌詞、旧人文書院版では「いつか近い日に」というタイトルで訳されていた曲がソフィー・タッカーという人の「今日この頃は」という曲であったことが分かっただけでもこの本には価値があった。

Last of the Red Hot Mamas
Sophie Tucker
B000EMSTTS

ちょっと怖い(笑)けど聞いてみることにする。
posted by nadja. at 12:04| Comment(0) | 学術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月07日

夏だし、暑いし(2)

Closer Colder Treasure Different Days Automagic

などを聞いて、涼みましょう。今日は37度の予想。
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2006年08月06日

大推薦

Drunkard's Prayer
Over the Rhine
B0007QCLPY

抑制のきいた、本当に本当に美しい一枚です。こじんまりとしたつくりながらたっぷり悲しく、たっぷり切なく、歌ってこういうもんだよなぁと思わせられる極上vo.満載。T3のタイトルチューンなどまさに祈りにも似て膝を折りたくなるほど。オトナの音楽、という感じ、素晴らしい。
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海と旅と悲しみと

見えない博物館
池澤 夏樹
4582763987

なんという絶妙なバランス。ノスタルジアと、ロマンティシズムと、「教養」と、科学と、西洋と、東洋と、絶望と、希望と。これはもう土下座しながら他の作品も読まねばなるまい。

「要は専門家になってしまわない範囲で専門家の分野を侵すことである」(p.162)。

その通りだ!

海に憧れる。旅に憧れる。その裏側にはりついている悲しさも分かっているつもり。国立民族学博物館に足を踏み入れたときに感じるあのなんともいいようのない感情をここまで見事に代弁してくれる文章をほかにしらない。
posted by nadja. at 02:51| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月04日

必ずや気候は温和−なに、貴公は女?

テンペスト シェイクスピア全集 〔36〕 白水Uブックス
ウィリアム・シェイクスピア
4560070369

今読んでる本に出てきたので読み直す。言葉遊びが効いていて単純にすごく面白いと思った。

テンペストテンペスト
デレク・ジャーマン トーヤ・ウィルコックス ヒースコート・ウィリアムズ

by G-Tools

こんなのを見つけてしまった。すごく見てみたい。
posted by nadja. at 04:44| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

引きこむね〜

ハルモニア
篠田 節子
416760504X

『女たちのジハード』は母の部屋に転がっていたけれど読まなかった。がこの調子だと手にとったらすぐ読了してしまうだろう。とにかく引きこむ力が強い。故あって図書館で借り出してきて6時間ほどで一気に読了してしまった。故、というのは本書に登場する妖艶なるチェリスト、「ルー・メイ・ネルソン」(クラシックには本当に疎いので自信がないけど本当に架空の人物なんですよね??)をめぐっての自己言及的構造をうんぬんかんぬんしたりしなかったり、という文学理論方面からのくだらない要請である。

脳に損傷を持つ美しい少女(テレビドラマでは中谷美紀さんが演じられたそうだ。なるほど)がサヴァン症候群的なものの発現として驚異的ともいえる音楽的才能を示しはじめたことに物語は始まる。超能力譚めいた大回しはさておくとして、音楽、音楽的才能、天才、などに対する各登場人物の葛藤が克明に、テンポよく描かれていて良かった。

いかにも、ドラマとか、映画とかに、向いてそう(=こういう話って受けそう)だ。バッハの無伴奏チェロ組曲、を聞いてみたくなった。
posted by nadja. at 06:54| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月01日

悲願成就

夜の果てへの旅〈上〉 夜の果てへの旅〈下〉

本棚の片隅で熟成されること10年余、主人公バルダミュはハーメルンの笛吹き男についていくかのような気軽さで飛び込んでいった第一次世界大戦から放逐され、アフリカへの船に飛び乗り、地の底のさらに底を這うような地獄的体験を経てアメリカへ、そしてフランスへ―。

こんなに面白いってどーして誰か教えてくれなかったの、何度挑戦しても、だいたい上巻の半分にたどり着く前に放り出したもんだから「夜の果てへの旅」(私の持ってる95年の7版では「夜の果ての旅」となってるんだが)といえば戦争モノの物語なんだとずっと思っていた。

セリーヌはちっとも絶望なんかしていないじゃないか。むしろ熱っぽく、あくなき欲求で世界をつかみとろうとしている。ユーモアと諧謔が暴き立てるむきだしの現実は愛すべき様相を呈してさえいる。

上巻の巻末近くがもっともセリーヌの筆がのっていた。「僕はたえず自分がからっぽになることを、つまり存在する真剣な理由が何ひとつなくなることを恐れ続けてきた」、そうだセリーヌは貪欲なのだ。この黒い書物は無気力へのカンフル剤にさえなりうる、瀕死の情熱が、欲望が、駆り立てられるような錯覚さえ覚える!

あーもっと早く読んでおくんだった。
posted by nadja. at 22:30| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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