2006年04月29日

かんどー

SHURE E2C インナーイヤホン
B0000CE1UO

こないだドアに挟んでiPOD付属のイヤホンぶっこわしてしまったので罪滅ぼしにいいのんを買ってあげようとSHUREのE2cをゲット。その下にはETYMOTIC RESEARCHのER6iもあり、さんざ迷ったんですが売り場のにぃちゃんがどうもSHURE派のようだったので流されることにしました。

すんごい密着感・・・。

こわいくらい耳にはりついてきます。そして聞こえのよさといったらもーこれまでのイヤホンなんかドアに挟んで正解!と言いたいくらい。

贅沢をいえばラウドな音楽にはあんまり向かないみたいです。ちょっとシャカシャカします。ただ、地下鉄の中でLOWがしっかり聞こえてしまうのには驚きました。「Born By The Wires」の軋みまで聞こえるのですよ・・・。

こうして外部を完全に遮断して暗い人の道を突き進む(笑)。
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2006年04月28日

馬が必要です

ミューズ/ライヴ・フロム・アブソルーション・ツアー
ミューズ
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例の夢(ワケ分からない人はミのつくSNSサイトに聞いてみるといいことがあるかもしれません)はこれの前兆だったのか、やっと届きました。待ちわびました。なんかもう、すごすぎて、こんなライブ見てビョウキならへんやろか、と大阪弁も飛び出すさ、くらいすごすぎて、おかゆ生活のくせにビールも飲むさ、くらいすごすぎてとにかく買ったほうがいいですよ。

白衣のドクター・ベラミー(笑)。

でも冷静に考えればこのすごさはいやにどっしり構えてるBのクリスさんと線細いのに正確かつ超重量級のドラミングを展開するドミニクさんのふたりが支えているのです、おそるべし。

やっぱりMUSEを見るには馬が必要かもしれません。
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2006年04月26日

とっても便利

変身のロマン
ジャック カゾット アポリネール フランツ カフカ
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それにしても澁澤さんは便利だ。あらゆる意味において便利だ。本作も、古今東西の変身譚を澁澤さんの好みに基づいてまとめたもの。安部公房の「デンドロカカリヤ」、ジョン・コリヤー「みどりの想い」が異彩を放って面白い。おそらく高校生のときに教科書か何かで読んで以来だった中島敦の「山月記」も所収。アポリネール「オノレ・シュブラックの失踪」も壁に溶け込む男というアホのような発想が力ない笑いを誘って良い。澁澤さんの本は便利なのでついつい本棚にたまってしまう。
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おしごとおしごと

ニューリリース情報などはこれっぽっちも知らない私ですがLISA GERMANOさんだけは例外です。

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「In the Maybe World」、今年7月リリース予定、です。こちらからもう試聴が可能です。もったいないから1曲しか聴いていませんが前作「Lullaby for Liquid Pig」の延長線上にありそうな予感です。SWANSのMICHAEL GIRAさんの文章によると「彼女の夢の中を歩いているよう」「まるで彼女が耳元で歌っているよう」な感じだそうでもう5月と6月はこのさいかっとばして明日起きたら7月になっていないかな。
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2006年04月25日

背中むずむず

No More Sweet Music
Hooverphonic
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やっとアマゾンさんが仕事を再開してくれたようなので私も再開(笑)。

去年出て、ナンデコンナニタカイノカと思って見送っていたのだけれど2CDであることが判明して納得。マーケットプレイスで2000円台も出てようやく購入しました。「MORE SWEET MUSIC」と「NO MORE SWEET MUSIC」、同じ曲をアレンジ変えて収録。コンセプトがなかなか面白いですが耳は大変。11曲まるごと聞いてはい次はもう一度別アレンジで11曲、となるとえっとどっちがどっちだったかな?になること請け合い。好きな方を繋げて「MY SWEET MUSIC」を作るのも面白いかもです。

ベルギー出身、ヨーロッパのかほりがそこはかとなく漂う知的なポップス。Geike Arnaertさんの一風変わったアクセントが耳に残り背骨のあたりをじわりと撫でられているような気持ちよさを味わえます。
posted by nadja. at 18:34| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

びみょう・・・

グレート・ギャツビー
フィツジェラルド
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野崎孝さんといえばサリンジャーの「ライ麦畑」の訳者として有名だけれども(私は原書でしか読んだことがない)それにしてもこの訳はどうなのかな、と思った。フィツジェラルドは長い間盲点になっていて、いつか読もう読もうと思い続けて今日やっと、読み終えるには読み終えた。でも、すーごーく読みにくかったというのが正直な感想。村上春樹氏は「ライ麦畑」の次にこれの翻訳を手がけ・・・たりはしないかな。

「過去はくりかえせない?」そんなことがあるかという調子で彼の声は大きくなった「もちろん、くりかえせますよ!」
という一文だって、日本語として不自然なつながりのせいで台無し。

それでも「わたしは、何もかも、前とまったく同じようにしてみせます」と断乎言い切るギャツビーに共感を通り越した同情を寄せてしまう。もう一度原文で読んだほうが、よさそう。

グレート・ギャツビー ペンギン・ミューズ・コレクション 原書で楽しむ英米文学シリーズ
F.Scott Fitzgerald
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2006年04月16日

湧き出る泉

Animamina
Amina
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シガーロスのオープニングアクト、というだけにとどまらず見事なストリングスで本編に色を添えてくれたAMINAさんですがこちらを見るかぎり「AMIINA」に改称されたみたいですね、たしかにアマゾンさんでこれかなこれかなと検索してたとき迷いました。

これです(笑)。

まるで泉が滾々と湧き出てくるかのように、とてつもなく深いところでずっと鳴り続けている音と、まるで鳥の囀りのように軽やかに、美しく跳ねている音と。グロッケンシュピールなんでしょうかね。オルゴールみたいな、ガムランみたいな、幾重にも輪を描きながら響く音。

私はビールを買いに出ていたので(・・・)現場は見ていないのですけれどヴァイオリンをのこぎりで弾いたりしてらっしゃったそうです。T3の細やかに揺れているヴァイオリンの音などはそのようにして出した音なのかもしれません。

とにかく、素晴らしい。トータル18分33秒の小さな小さなオンガクですが、水に広がる波紋のような、いつまでもそのひろがりに浸っていたい音です。
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2006年04月13日

おばあちゃん

西の魔女が死んだ
梨木 香歩
4101253323

おばあちゃん、という言葉を頭の中にぼんやり思い浮かべるとそれだけで胸が「きゅう」と痛くなってくる。私はひとりっ子で、おばあちゃんっ子で、そうしておばあちゃんに捨てられた子だ。うちのおばあちゃんは80を過ぎても週に3日は飲みに出かけカラオケをからからと歌い、俳句だ俳画だ習字だと忙しそうに自転車を乗り回しているけれど、時折うちにやってきてはベランダの秩序を欠いた植木を眺めて「こんなに歪んでしもうて」と泣き出しそうな顔をする。おばあちゃんがいた頃、うちの家は、たしかにこんなに歪んではいなかった。

この物語に登場するおばあちゃんは本当にまるで魔女だ。傷ついたまいを癒し、守り、赦し、そうして正しい方向へ導いてやる。そうしてとてつもなく優しい。表面だけの優しさじゃない。お小遣いをくれるわけではないし、欲しいものを買ってくれるわけでもない。けれど一番大切な優しさをちゃんと知っている。

約束を忘れないこと。

おばあちゃんから届けられた「約束の答え」を読んで胸の「きゅう」が大騒ぎをした。

私のおばあちゃんは覚えてくれているだろうか。「こんなに歪んでしもうて」という言葉の裏でまだ、私を思ってくれているだろうか。

・・・個人的な感傷はさておき、こちら(http://mother-goose.moe-nifty.com/photos/botanical_album/index.html)の素晴らしい写真とあわせて読むとさらにステキ。
posted by nadja. at 21:45| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いいわけ

さぼってるわけぢゃあないんですよ、アマゾンさんが仕事してくれないんですもの。

3月8日に注文したのにまだ来ない。明日は来る、来ない、来る、来ない、来る?

ミューズ/ライヴ・フロム・アブソルーション・ツアー
ミューズ/ライヴ・フロム・アブソルーション・ツアー


はやく見たい。単品で注文すればよかった・・・。
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2006年04月10日

ヴィトリオル

ベロニカは死ぬことにした
パウロ コエーリョ Paulo Coelho 江口 研一
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あまりに直截なタイトルがつけられていると気になってはいても避けて通るタイプの天邪鬼だから。それに私は「スピリチュアル」という単語を見ると眉をひそめ、「自己回帰」とか「自己発見」という単語を見ると首をかしげ、それが神秘主義や錬金術、神智学などと結びつくとなるとその瞬間に「眉唾」の二文字をぺったり貼り付けたくなるタイプの天邪鬼だから。この人のベストセラー、「アルケミスト―夢を旅した少年」も読んでいない(エーコの「フーコーの振り子」なんかは夢中になって読んだくせにね)。

とにかくベロニカは死ぬことにしたそうだ。そうか。それはまあ、いい。死にたいときもあるだろう。そうして睡眠薬を飲んだそうだ。そうか。それはまあ、なかなか難しい死に方だとは思うが、文中にもあった通り、女はロマンティックな方法を選びがちだものな。分かるよ、繰り返しばかりの毎日、女としての頂点(それはおそらく二十歳前後なのだろうと思う)をこえたあとは衰えながら坂道をおりていくだけ、たしかに耐えられない、それなら死んだほうがマシだ、分かる分かる。

などと軽い気持ちで読み流してしまえばよいのだと思う。そして作者の仕掛けた「ヴィトリオル」のワナに大笑いをするか、それとも腹をたてるか、そこまでは分からないけれど、笑うにしろ怒るにしろ、それはまあ、確かなことだな、と納得はするだろう。
posted by nadja. at 00:22| Comment(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月09日

神話の領域にも近く

裏庭
梨木 香歩
4101253315

傷を恐れぬこと、傷にのっとられぬこと、傷を育んでいくこと。三婆からの託宣。

迷路のようなファンタジーワールド(=裏庭)でテンポよく展開される冒険。私は読んだことがないけれどハリー・ポッターやナルニア国物語などもこんな感じなのだろうか。だとしたら絶対読み出したら止まらない。最初から最後まで一気に読んでしまった。

母と娘、そしてその娘へ連綿と受け継がれていく「愛情の欠如」に対して著者が提示した回答もまたよかった。主人公の照美は明確に年齢を設定されていない。おそらく故意に。読者がいくつになろうと、いくつであろうと、照美の、テルミィの冒険は普遍的に胸を打つだろう。上質のファンタジーはそうでなくてはならない。
posted by nadja. at 18:03| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月06日

境界を曖昧にする

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編

4年か5年ぶりくらいに再読。読むたびごとに印象を変えないような本は所有する価値がない、とすればこの本は確実に所有するに値する。

「海辺のカフカ」にもその手法は踏襲されているのだけれど、とにかく確定的なことは何も起こらない。主人公は悪夢のような空間、もしくは行間、虚構の中の虚構をさ迷うだけで、最後の最後になってもなんら確定的な意味をもぎとってくることがない。誰も成長しない。誰も救われない。誰も何も見出さない。圧倒的な無意味に対抗するのは、圧倒的な筆致。

残念なのは第3部があまりにも漠然としすぎていて、あまりにも謎のまま残る部分が多すぎること。読者の想像力を喚起する、という意味では味わい深くもあるけれど、常人の「推測」だとか「想像」をはるかに超え去ったレベルで物語が展開しているため、物語を補完することができない。ナツメグとシナモンの登場になんらの必然性があるのか、主人公が戦っていたものがいったい何者、何物であったのか、クミコは何者、何物に操られていたのか、マミヤ中尉の挿話は何を意味するのか、等々、読後もしばらくはねじまき鳥ワールドが尾を引く。

すべてが繋がっているようで実は何も繋がっていないのかもしれない。

「だからきっとあなたは今、そのことで仕返しされているのよ。いろんなものから。たとえばあなたが捨てちゃおうとした世界から、たとえばあなたが捨てちゃおうと思ったあなた自身から」(第2部 p.169)、という笠原メイの言葉が、私がよく囚われる「自分の過去に復讐される」というイメージの源泉になっていたことに気づいた。

言葉はさまざまな境界をこえていく。
posted by nadja. at 22:22| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

多分、一番、哀しい

Handwriting
Rachel's
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シガーロスの余韻さめやらぬまま何を聞いてもしっくりこないような気がして随分前に届いていたこれを。

美しいけど、そうして洒落てもいるのだろうけど、すべてを拒絶する圧倒的な哀しさが全篇を支配しています。涙も出ないくらいの哀しさ。ここまでひたすらに哀しいオンガクを私は今日まで知りませんでした。

真夜中にしか聞けない、ひとりでしか聞けない、世界で多分、一番、哀しいオンガク。
posted by nadja. at 03:29| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月04日

SIGUR ROS@なんばHatch

3月から4月にかけて余りにも心が殺伐としていて、こんな状態で聞きにいって大丈夫なんだろうか、という不安も抱えつつ、とにかく会場に足を運んでビール。ビール。ビール。遠方から駆けつけてくれた人と共にビールビールビールを飲んでいるうちに心のトゲトゲもそげおちていって、オープニングアクトのAMINAさんたちの演奏で準備完了。この人たち本当に素晴らしかったんですけど「Animamina」であっているんでしょうかね。もうポッチリしちゃいますよ。

いつもどおり会場のいちばん後ろの凭れられるところを確保、座り込んで、ぼんやりと聞いていました。楽曲の美しさ、ストリングスの絶妙さなどはもう言うまでもないことですが、とにかくヨンシーの声の素晴らしさが一番印象に残りました。ただそこにあるだけで、ただ発するだけで神々しいものを感じさせてしまう声。

SIGUR ROSに関してはあの曲がどう、この曲がどう、というのは一切ないと思っています。すべてを包括する音、なんだと思っています。柔らかい膜のような音に包まれて三角座りをしてみるのは貴重な経験だったと思います。

ところで

アゲイティス・ビリュン

のT2って、「じゆう〜」って言ってるように聞こえますよね、ってことで遠方の方とも意気投合したのですけど聞こえますよね???
posted by nadja. at 02:05| Comment(2) | live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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