2006年02月27日

壮大な抒情詩

Horses in the Sky
Thee Silver Mt Zion Memorial Orchestra Tra la la B
B0007W221G

RACHEL'Sをドカ買いしたときに「こちらもどうぞ!」に素直に従って購入した1枚。6曲しか入ってないけど(どれもこれも1曲がとても長い)、随所に聞かれるヴァイオリンとピアノの響きがツボです。3分半とか4分にきれいにまとめられたそのへんのオンガクとはちょいと違いますね。

えーい、もういいもういい、酒飲んでだーっ!! というオンガクではないです、聞いてるとだんだん自分が内側に凝縮していってどんどんと内省を要求してきます。T1は12分超、その中で曲の印象がころころ変わる、T2は21分超(一瞬たりとも飽きさせない)、ヴァイオリンの悲しい音色に彩られた絶望の世界、T3はアコギメインの穏やかな曲、じんわりじんわりしみわたる、T4、だんだん死にたくなってきた、T5、Hang on to Each Other、でたらめの天国が見えてきた? T6、そこに本当の救いは見つかった?

2005年リリース。くらーいのん好きな方、とにかく必聴の一枚。
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2006年02月25日

へろへろ

On Avery Island
Neutral Milk Hotel
B0000019OD


へろへろに酔っ払っています。だって明日休みなんだもん。

横っちょに出した「In the Aeroplane over the Sea」は超お気に入りの一枚で、ヘビロテもいいとこで聞きまくっているんですがコレもいいです。のっけから気の抜けたホーンでへろへろ度増大。わざとなのかどうか、とことんチープな音作り、テキトウなコード進行、全体に漂う投げやりな感じ、激しく悲しく投げやりな感じが今の自分の気持ちにはぴったりフィットでますますお酒は進み、T12の延々続く無意味なフィードバックに酔いが回ります。

2枚しか出してないのかな。
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2006年02月23日

ついでだから

ヴィクセンついでに思い出したので書いておきますけど、

Bodyrock
Lee Aaron
B000006SAA

これなども好んで聞いてました。ハスキーなお声が素敵だったです。カナダのメタルクイーン。今なにしてるのかなーと思ったらまだまだ活動中でした。すごい。どうやらジャズをやってらっしゃるようです。ふーん。へー。すごい。

やらしー感じの「Rock Candy」は今も印象に残っているなあ・・・。

もいっこついでに、SARAYAという人(ユニット名かも)の「When the Blackbird Sings」というのもよく聞いてました。現在お取り扱いできないんだって。ふーん。これも売っちゃったなあ。これの最後に入ってる「New World」という曲は何度かレッスンで使ったことがありました。知ってる人、いるかなあ。
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2006年02月22日

ほっとする

論理哲学論考
Ludwig Wittgenstein ルートウィヒ ウィトゲンシュタイン 中平 浩司/ちくま学芸文庫
4480089209

たとえば朝会社に行ったら机の上に今にも雪崩打ちそうなくらいの書類がでん、と詰まれていて、しかもその大部の書類が「ミスを減らすためにわれわれはこのような努力をしております」とアホくさい新運用を延々と書き連ねたものであって、そのうえそれにいちいちハンコをついてなおかつ周知のための回覧を作らなければならなかったり、

たとえば研修内容のすりあわせ、だとかシステム改変に伴う処理変更の落とし込み、だとかのためにあれはこうでそれはそうだけどこれはこうなのでそういうわけにはいかないと思うんだけどそれでいいでしょうか、いえいえそれではこちらで不都合が生じる、あちらで不公平が生じます、ええっとだったら一体どうしたらいいんでしょうか、どうしたらいいんでしょうねえ、と、日がな一日決して結論の出ない相談という名の雑談にうつつを抜かさなければならなかったり、

そんな「現実の生活」にどっぷりクビまで浸かって息が苦しくなってきたときなどに、さっとバッグからこの文庫本を取り出して、どのページでも構わないから、簡潔にして深遠な文章を味わうと、とにかくほっとする。

「世界は私の意志から独立している。」(6.373)

こんななんでもない、淡々とした、冷たい感触の言葉に触れるだけで、アタマにのぼってた血がすーっとひいていく。

法政大学出版局の叢書ウニベルシタスでしか持ってなかったのだけれど、こないだジュンクでこれを買った。岩波からも出ているけれど、こっちの方が読みやすい。論理哲学論考、だなんていかめしいタイトルがついているからといって畏まる必要は別にない。文庫でいつも持ち歩きたい、清涼剤みたいな一冊。
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見つけてしまう

仕事帰りに珍しく新星堂に立ち寄ってニューリリースもののチェックなどをしてみました。ベルセバの新しいの出たんだっけな、とそれを探していたのですが、ピッピッと端末を早送りしていたときに

ヴィク

という文字の並びが目に入ったです。

え、ヴィク・・・? なに?? で巻き戻し、ピッピッ、

2月15日にあのヴィクセンの1st2ndが国内盤再発された、ようです。我々の世代にとって、我々の世代のごく一部にとって、ヴィクセンという女性ハードロックバンドはかなり特別な存在でありました。演奏が上手い(ソツがない)、美しい(髪の毛立ってたり皮のパンツはいてたりするんですけど。ロックねーちゃん、という単語から彷彿とされるイメージそのまんま、をご想像ください)、楽曲のクオリティが高い(んまボンジョヴィ系のよく出来たハードロックだと思ってください)と3点そろっていて、当時バンドをやってたギャルたちのアコガレの的であったわけです。

私は天邪鬼っぷりを発揮して、CHASTAINのほうがいいとかWARLOCKのほうがかっちょいいとか言ってたクチですけど、やっぱりちゃっかりこの2枚は持ってて(売ったけど)、それどころかこっそり練習までしてて、今もまだ覚えてるかなー、なんて懐かしい気持ちになりました。「Edge of a Broken Heart」と「How Much Love」くらいかなー、サビの部分思い出せるのは。

ヴィクセン レヴ・イット・アップ

うーん1枚1850円か、大人買いかなー(笑)。
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2006年02月21日

そしてまとまる

You Sound, Reflect
Tara Jane O'Neil
B0002IQ04A


RACHEL'S発SHIPPING NEWS経由でくるっと回って落ち着いたのはアマゾン徘徊生活がはじまってすぐの頃からコレ聞け聞けったら聞けと激しくおすすめされ続けてきた1枚。予備知識が何にもないものだからジャケットがねえ、と安易な判断のもと遠回り。人を見る目もないけれどこういうとこでも鼻がきかないんです、情けない。

アート、詩、そして音楽などなど、多才な人のようです。「友人たちを招いて演奏してもらうやり方」。他がもたらしてくれた音に反響するわたし。とても暖かい音に仕上がっています。多才な人は何かと、「孤高」という孤独に陥りやすいものですが、他に向かって己を開いていくことではじめて生まれるものも、たしかにありますね。

本当に暖かくて、深い音です。
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2006年02月06日

どんどんつながる

Rusty
Rodan
B0000037ND


RACHEL'S→SHIPPING NEWS→んでもってこのRODAN、までアマゾンさんの誘導のまんまに流されてみました。T1は、ふむふむ、哀愁漂うギターがいい感じね、と思っていたらいきなりの反転。えっ、えっ、えっ、なんでいきなりこんなハードな音が、と急いでヘッドフォン差し込みましたが(笑)、荒れ狂う音の洪水を潜り抜けてはじめてRACHEL'Sの境地、達観した美しさにたどり着けるのだな、とかなんとか分かったような分かってないようなふりをしてみる午前4時。

RODAN名義の最初で最後の1枚、なんだとか。緻密な音を切り裂いていく生々しい咆哮、静と動、緩と急のコントラスト、目くるめく音体験。

94年・・・12年前?? うそーん。
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2006年02月04日

決して廃れてはいない

洪水はわが魂に及び (上)
大江 健三郎
4101126127
洪水はわが魂に及び (下)
大江 健三郎
4101126135

旧正月だから、とかなんとか再開のためのテキトウな理由をでっちあげてみる。とにかく、風格のある文章を読みたくて巨匠の作品に手を出した。陳腐な物語はもうたくさん。私は眉間に皺を寄せてしか読むことのできない作品をこよなく愛している。「万延元年のフットボール」/講談社文芸文庫、はとにかく必読の一冊であるとして、この上下巻に集約されている暴力、性、時代へ救いようのない絶望、無為で無鉄砲な抵抗、身勝手なともいえる理想主義、おそらくは浅間山荘事件や安田講堂陥落をモチーフにした「理念の敗北」、その総量はすさまじく、もしもこの物語にジン、という存在が登場しなかったとしたら、どんなに殺伐とした物語世界が展開されていたのか、想像すると身震いがする。

大江氏の個人的な体験がジンという白痴の幼児を神格化させている、と書けばそれこそ陳腐な感傷の賜物だ、と穿った読みをする読者がいても不思議はない。それでもこの物語は、野鳥の声を巧みに聞き分けるジンの「ジョウビタキ、ですよ」だとか「ムクドリ、ですよ」といったカタコトの無垢さに救済されているといっても過言ではない。

結末に無条件に諾ったりはしない。それでも私はジンの柔らかな口調を夢に見て、涙を浮かべながら目覚めるほどに、そこに救いらしきものを見出したのだ。曖昧で根拠のない救いだろう。実際そんな救いは弱々しく、「現実」に対しては歯が立たないだろう。主人公であるところの勇魚の「樹木と鯨の代理人」なんていう現実逃避的なスタンスじたいに反発を覚える読者もいるだろう。それでもこの小説がとてつもない力を有していることを、誰も否定できない。

大江氏は私から見れば祖父の世代にあたる著述家だ。文学作品がひたすら空虚に、ひたすら弱々しい主張しか持たなくなっている(そもそも主張、があるかないかも疑わしい)時代に、巨匠の作品から学ぶことは、まだまだたくさん、ある。
posted by nadja. at 03:23| Comment(0) | 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベスト盤じゃ、ありません。

The Greatest
Cat Power
B000C0X3ZC

遅ればせながら昨年暮れに猫力デビューしたわけですけどそのときからコレが出る、というのは知ってました、「The Greatest」、うーん、ベスト盤か、と思っていたのは大間違いで、今ヘビロテ中の「You Are Free」に続く3年ぶりのニューアルバムであります。

メンフィスの手練ミュージシャンが参加、との触れ込みで、もしかしてワタクシの苦手なソウルミュージックが前面に押し出されていたらどうしようかなと思っていたけれど杞憂でした。私が知っている中で、一番切ない声の持ち主であるかもしれない猫力さん、キンキラキンのショッキングピンクが目に痛いですが、もうホントにお願いだからコレ聞いて、とにかく聞いてと大声で宣伝して回りたい1枚。T7「Where Is My Love」みたいな曲が私は好き、とにかく好きなのですよ。
posted by nadja. at 01:38| Comment(2) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月01日

グッドタイミング

Flies the Fields
Shipping News
B0007NMJYA

RACHEL'Sの頁にはこちらもどーぞと必ずあるのだしなんといってもジャケット可愛いし。

おすすめの理由はこちらのようです、「1996年の秋に元Rodan,June Of 44のJeff Muellerと元Rodanで現Rachel'sのJason Nobleを中心にケンタッキー州はルイヴィルで結成されたShipping News」。なーるほど。全体的にけだるーいだるーいだるだるーい、そして時に投げやりに激しい感じがとてもよいです。

ちょうどタイミングのよいことに、3月26日京都OOH LA LA、3月27日神戸BLUE PORTにてライブがあるみたいです(詳しくは、コチラ)。ちょうど私的には仕事でくたばってそうな時期なので気分転換に出かけてみようかな、です。
posted by nadja. at 22:05| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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