2005年09月29日

Slide / LISA GERMANO

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Slide

なんだか気持ちが悪いくらい浮き足立っていて、こんな時間になっても眠れず、さっきから書いては消し書いては消し、を繰り返してて、それも鬱陶しくなってようやく形になりはじめていた原稿、らしきものをまーた、また、またctrl+xで消した。

そんな日もあるさ、と思うけど。

深夜だから、ヘッドフォンで聞いている。「Way Below the Radio」ってこんなに優しい曲だったかな。水を踏むような、柔らかなリズムが心臓を撫でてくれる。この人のオンガクは、とてつもなく、深いところで鳴っている。

知ってた? オフィシャルの「News」が数ヶ月前にこっそり更新されたこと。「それが何かはまだ分からないけど」、とにかく彼女は何かを、はじめている。
posted by nadja. at 04:04| Comment(6) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

Born Slippy / UNDERWORLD

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Born Slippy

突然聞きたくなって久しぶりに聞いたらものすごく元気になりたくなった。走り出したくなった。うすらぼんやりしたアタマにちょうどよかったのかもしれない。アマゾンでこれの画像を出そうと思って検索かけたらなんちゃらミックスがいーっっっぱい出てきて果たして私が聞いているのがこのヴァージョンなのかどうかは曖昧だけれど曲数とジャケが一致してるのでこれだと思う(それにしてもものすごい値段ついてるなあ・・・)。

そしてアタマがまた疼き始める。

あーあ、健康になりたい。
posted by nadja. at 22:13| Comment(0) | TrackBack(1) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月23日

民度の問題

「民度が下がっておるのだ」

宮部みゆき「誰か」/光文社カッパノベルズ p.21


なんでもない一文だけれどここ数年の確実な、しかし輪郭のあいまいな「気持ち悪さ」はたしかに民度の低下に由来しているのだ。自分がその低下に参画していないとはまさか考えていない。本作は自転車に衝突されて亡くなった運転手の不運の死が発端になっている。ああ耳が痛い、いや目が痛い。つい先日も小さな女の子にぶつかったばかりだ。幸いギリギリでブレーキをかけたからちょっとかすった、くらいで済んだものの。

誤植。「休学」が「体学」になってた。文章の破綻。「****(人物名)に、**はもういない。私は彼女がそれを認め、それに耐えられるようになるために、ほんの少しだけ手伝いをした。」(p.317)。この場合最初の「****に、」は不要なのだ。こんなのは編集者の怠慢。緩いんだよ、読者をなめんじゃねえ。

・・・そんなのも、何もかもが大量生産、使い捨て、の時代なのだからどうでもいい、って?

なーにが小泉チルドレンだ、誰だよあの杉村とかいうのを議員にしたのは、何が「ついに来た」んだよ、おまえみたいなバカでも議員になれる緩い時代が、民度の低い時代がついに来た、ってことか?

脈絡もなく闇雲に怒りをあらわにする、それも誰が見ているとも知れない「公開された」場で。これもまた民度の低下のあらわれ。
posted by nadja. at 04:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月21日

Always Outnumbered, Never Outgunned / THE PRODIGY

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Always Outnumbered, Never Outgunned

「なんだコレいいぢゃん」と思わずマーティ口調にもなるプロディジーの去年出たやつ。聞かず嫌いはいかんね。アナタの街の○タヤにもそろそろ並ぶ頃。調子わりぃ調子わりぃなんつっていつまでも寝てるわけにもいかないので無理矢理ジムへ行っております。ウォーキングのおともにぴったり。プロディジー=エクササイズミュージック。あ、それはワタシだけ。

なんかめっちゃめちゃかっこいいのでウォーキングマシンの上で気合いが入ってしようがない。よって歩きすぎ。病人が頭振りながら歩くなっての。
posted by nadja. at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

Music for Egon Schiele / RACHEL'S

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Music for Egon Schiele

目の上にアイスノンを乗っけてじーっと聞いてると痛いのがすーっとひいていくような。

エゴン・シーレといえばあのおそろしくエロチックな映画「エゴン・シーレ−愛欲と陶酔の日々−」しか知らないしRachel'sもはじめて聞いたしおまけにインスト(!)だし最初はえっどうしようと思ったけれどまったく拒否反応なし。

ピアノと、弦楽器で構成された官能的なオンガク。いいなあ。
posted by nadja. at 22:50| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月17日

11 Slide 27 Makes? / RAREDRUG

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11 Slide 27 Makes?

(昨日から続き)そう、ワタシはまだまだ何も知らないのでパソコンを立ち上げてはグーグルさんに尋ねます。でも昨日のようなステキな情報と出会えることは稀で、たいていはどうでもいい、むしろ出会わないほうがよかったような、非生産的な情報しかグーグルさんは教えてくれません。確かに便利な時代にはなったけれど、その分無駄も増え、疲れます。

お手軽に繋がれる時代ではあるけれど意味のある繋がりはなかなか見えてこない、それがいまだ発展途上のネット事情ですが時に、稀に、素晴らしい出会いをもたらしてくれることもあります。縁あってネット上で言葉を交わして(たしかきっかけはLISA GERMANOだったような・・・)縁あってこうして発売日前に作品を手にするという恩恵にあずかったわけですがどっひゃー。

これまたワタシの知らない世界、まったく知らない世界、ときにNIN、ときにPANTERAを彷彿とさせるへヴィかつキレのある疾走感たっぷりの分厚いバックにぬあんと日本語の歌詞がすんなりのっているのです。かつてワタシもオリジナルごときものを作っていたことが少しだけありますけど言語問題でどれだけ悩んだことでしょう、とにかく日本語はのらない、歌ってもはまらない、社会学部中退して英文科に入りなおしたのはその辺のことが関係してると言っても過言ではないです(役立たなかったけど)。KARZさんの野太くかつエモーショナルな咆哮系の歌い方がまたこれ素晴らしく、ちょっと特異な感じの歌詞が脳内で完全に呪文に変換されて憑依してきます。日本語にこんな可能性があったとは。

ネットが連れてきてくれた、知らない世界。ネットがなければ、知らないまま通り過ぎていたかもしれない世界。それに何よりも、ネットがなければ、このRAREDRUGというユニット自体が存在していなかったかもしれないのです。そうそう、ワタシはオフィシャルサイトの第1弾イベント、「11 Slide 27 Makes?」の暗号解読に成功したのでこうしてお先に楽しませてもらってるのです、さすがネットの海を自在に泳ぎまわる摩訶不思議ユニット、有意味な繋がりは此処に。

9.21 on sale! 
posted by nadja. at 03:07| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月16日

Elysium / THE VELVET TEEN

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Elysium

ではこのオンガクはいったいどんなジャンルに属するのでしょうかとはたと考えてみたけどやっぱり分からない(笑)のでグーグルさんに聞いてみたところ物凄く充実した日本語の(ありがたーい)ファンサイトを発見いたしました(A SPECIAL GIFT TO YOU さま)。素晴らしい、の一言です。

で 発見してしまいました、

CURSIVE 来日決定!!

行ってきます。

で相変わらずそのCURSIVEについてもまだまったく知識のない状態でしてどうやらこのVELVET TEEN とは「オトモダチ」のようですね。常識、でしょうか。例によってアマゾンさんおすすめにはいはいと試聴もせずにぽいっとカートに、パターンのお買い物だったのですが、素晴らしい。特にT4は筆舌に尽し難い素晴らしさ。6分を過ぎたあたりからはじまる呪文ヴォーカル、歌詞カード眺めて唖然、ヘッドフォンで聞いて茫然、壮大なストリングスが強烈で胸にぐいぐい迫ってきます(12分超の大作!)。

ほーら前知識は何もなくともいつか誰かが何かが出会わせてくれるのだよとどこまでも他力本願なことは言っていられない、あああ ワタシはまだまだ何も知らない(できれば明日、に続く)。
posted by nadja. at 02:57| Comment(4) | TrackBack(1) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月14日

Daily News / AMANDA ROGERS

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Daily News

ちょっとヤマイがちでして。今日は日がな一日何も見ず何も読まず何もせずにひたすらオンガクを聞いて安静にしていようと思ったのです。ヤマイのときはこういうのがええです。畳み掛けるようなピアノ、ちょっと頼りなげなボーカル、透明な柔らかいコーラスのリフレイン、自己流プチ音楽療法。

それにしても最近そこらじゅうで「エモ」とか「スローコア」というのをよく見かけるのですがいったいどこから降ってわいた言葉なんでしょう、おそらくすごく好きなジャンルにあたるようなんですが一向に全体像がつかめません。グラインドコアとかメロディックコアくらいまでなら分かるんですがあんまりいぢめないでください。
posted by nadja. at 03:19| Comment(2) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月11日

余韻にひたる

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The Arcade Fire

昨夜は4時までサマソニダイジェストを眺めていたのでした。印象に残ったのはKASABIANの薄汚れっぷりと(いつの間にあんなに汚くなったんだー???)「LOUIS XIV」といったらまず先にクローミング・ローズのアノ名盤が脳裏にぱっと浮かぶ自分のお年寄り加減と、ちょうど会場についたときにモニターに映ってたBUCKCHERRY、あんまり好みではなかったんだけどライブいいぢゃんすごくいいぢゃんとそのとき思ったのは間違いじゃなかったな、ってことと、当然だけれどNINの凄さ、であったわけですが、そしてついでにワタチやっぱりオエィシスというバンドは一生聞くことないだろうな、と思ったりもしたわけなんですが、ダイジェストであるから仕方ないとはいえTHE ARCADE FIRE、彼らはもちょっと、見たかった・・・。

ウワサではトレント・レズナーがお忍びで見に来てた、らしいです、わーお。オープニングの「Wake Up」がはじまったとたん、ホントに鳥肌でしたもの、何でって、メンバー全員が、全身全霊で腹の底から音を出している、叫んでいる、というのがビシビシ伝わってきたからです。はちゃめちゃだけれどとにかく力に満ちている、気持ちのいいライブだったのです。

それは横っちょにしつこくリンクしてある「フューネラル」からも伝わってくるんですが、そういう耳でもってこの2003年リリースの彼らのデビュー作を聞くとちょっと物足りない感じがします。ほのぼのしていて、和むっちゃあ和むんだけれどもこじんまりとおさまっちゃってる感じ。大爆発の前の火種を宿した、プレ・アーケード・ファイアな一枚。
posted by nadja. at 03:41| Comment(4) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月10日

たしかに妖しい

ああ、おまえ、夢みがちなペニスよ。おまえは胞衣のごとき包皮に包まれて、太古の夢をまどろむ。むきだしになった亀頭がすでに忘れ去った神話の夢を、おまえはまだ見失っていない。一神教のしるし、包皮切開手術よ、呪われてあれ。深々とかぶったずきんの中に、子供と老人の知性が守られ、息づく。母は何を守ろうとしているのか。胞衣に包まれてあるときにだけ、ファロスは知恵となることもできようものを。

中沢新一「精霊の王」/講談社 p.88


たーしーかーに妖しいな、ここだけ切り取ってみると(笑)。でもこの妖しい文体の後ろでぴちぴちはねている奔放な想像力とそれを纏め上げる論理的思考の強靭さには唸らされるばかりだ。ぐぅの音も出ない。圧倒的に普遍的で、深い。古層から湧き上がってくる、確実な知性。この人は何かを知っている、世界のはじめから隠されてあることに、じかに触れている。

なーんて誉めすぎかしら。
posted by nadja. at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 学術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月09日

Things We Lost in the Fire / LOW

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Things We Lost in the Fire

L'altra、Coastal、そしてこのLow、と最近男女混声ボーカルものに立て続けに当たっていますがダントツ。美しいだけではなく、不穏に響く低音弦の音(さすがにアルビニ)や神々しささえ漂うミミ・パーカーさんの声が神秘的な彩りを添えています。デビューは94年だとか。

今まで知らなくてごめんなさいでした。

1st:I Could Live in Hope
2nd:Long Division
EP:Transmission(ジョイ・ディヴィジョンのカヴァーあり)
3rd:The Curtain Hits the Cast
EP:Songs for a Dead Pilot
EP:Christmas
4th:Secret Name

で今日のコレ。

6th:Trust
7th:The Great Destroyer

お詫びにベンキョウしてみた、さてどれを注文しようかな。
posted by nadja. at 21:48| Comment(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ワタクシキトク

食いつめた亭主がどうにも生きていけなくなって、歌吉と蔵の中で心中すると、《悲しみも湧かなければ、気の毒とも思わず、「うまく片づけた」と冷たくつぶやいたほどだった》。しかし、そんな風に思いを遂げ、講釈師と夫婦になって女としても幸福だったはずのお孝に、夫の講釈師は今際の際に《「おまえの人生は成功ではなかったよ」と、笑ってささやいて死んで行った》というのである。

久世光彦「ニホンゴ キトク」/講談社文庫 p.239


復讐に捧げられた人生ほど成功でない人生はない、と思う。思うけれど心の底ではいつも右手に十字架を捧げ持って、それを背負いなさいと詰め寄る瞬間を今か今かと待っていた。

いつか、いつか、いつかきっとを繰り返すうちに十字架は右の手のひらにしっかりと貼りつき、結局は己で背負うしか、なくなっていた。

・・・ワタクシ キトク スグ カエレ。

<読んでみよ>
・講談社の「大衆文学館」シリーズ
・中野翠さんの「ムテッポー文学館」(文春文庫)
posted by nadja. at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月05日

どうせ小市民

ここんとこしばらく更新できなかったのは何もハハが「おまえクノールできんの、クノール」と大阪のおばちゃんの常として何でも2回繰り返すのを聞いて疲れ果てていたせいではなく、もちろんプールで溺れていたせいでもなく、たしかに犬かきみたいなクロールのせいで筋肉痛ではあるけれど、

たしか去年、3年半で3回目の修理の見積もりを頼んだときに「ナニが4200円ぢゃ3回目やゆうとるやろうがてめえんとこは3年半で3回も故障してもそれであたりまえやとでもゆうんか修理代何万もかかるようやったらてめえんとこの新商品買うたろうかいなと思とるんぢゃ見積もりくらいタダで来い」くらい言えなきゃこの世知辛い世の中、渡っていけませんよね、と何処かに書いた例のケンウッドがまーた大半のCDを読み取らなくなりやがったからです。

4年半で4回目の修理なんてクソ喰らえぢゃ今すぐ新品交換しやがれ、と言ってみたいけど根は小心者なので「あのーまた故障したみたいなんですが」と電話をしてナニが4200円ぢゃとブツブツ文句垂れながら修理のおにぃちゃんにご苦労さまですとお茶出してまーた修理代15000円ほど取られてありがとうございましたとにっこり微笑む小市民っぷりを存分に発揮してみたいと思っています。

それではみなさまごきげんよう。
posted by nadja. at 22:49| Comment(2) | TrackBack(0) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

言語の裏切り

人はものを書くときには言語に身を任せないではいられない。しかも、もうここから先は任せきりにしない、というようなことができない。書くことの敗北は、人が言語に寄せる信頼のうちに存している。敗北は、絶えずそのたびに繰り返されて、この信頼を宙吊りにせずにはおかない。

ジャン=フランソワ・リオタール「インファンス読解」/未來社 p.37


言語の裏切りへの復讐、としての「ユリシーズ」(初版は1922年)。「言語」が裏切るなら「言語体系」を破壊してやればいい、といったような。言語が歪むから時間軸がずれるのか時間軸がずれるから言語が歪むのか、とにかくジョイスのようなねじれは天才にしか編み出すことができない。言語が裏切っていく様を克明に言語でトレースすること、それでも裏切りが裏切りを呼ぶ、余剰部分、インファンティア、レオポルド・ブルームの一日はすべて描かれたわけではない、または別様に描くことも無限に可能であったはず。

常につきまとう「言語をもたぬ幼児期」、すべての言語は外延にすぎない。
posted by nadja. at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 学術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月01日

爪がない

彼女は、いまだ知られざる種類の牝の獅子でした。自分の足に爪があると思いこみ、相手に向けて伸ばそうとするのですが、その豪奢な天鵞絨の足には爪がないのです。相手を引っ掻いても、触れるのは天鵞絨ばかり!

バルベー・ドールヴィイ「悪魔のような女たち」/ちくま文庫 p.111


いつか、いつか、きっと、きっと、傷つけてやるんだ、と夜中に爪を研いできたつもりだったのに、たしかに、爪はなかった。今では対象も、ない。触れるのは乾いた空気ばかり!

*****

どうにも「書評」というのが苦手なので(だって「評」読んでる時間あれば「作品」を読めばいいぢゃん)こういうスタイルにして更新頻度を増やしてみる、テスト。
posted by nadja. at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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