2005年02月27日

The Fine Art of Surfacing / THE BOOMTOWN RATS

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The Fine Art of Surfacing [Bonus Tracks]

なんだかすごく楽しいです、聞いていて、楽しくて、ウキウキ(死語?)して、自然に身体が揺れます(それはいつも)。そうしてちょっぴり哀しいです、笑いながら泣いてるような感じです。これぞポップの真髄、とか言っちゃっても構わないかしら。

2月から3月にかけてリマスター盤がじゃんじゃんと発売になっているようです、って私、全然、存在すら知らなかったのですが、トーリがT6「i don't like mondays」をカヴァーしているのだけは知っていたので今回めでたく元曲にたどり着きました。1979年発表の3rdで、「i don't like...」(「哀愁のマンディ」っていう邦題がついてたそうですよ)はUKで4週連続No.1を獲得した大ヒット作でもあったようです。

私はトーリの「Strange Little Girls」のなかでもこの「i don't like...」が一番のお気に入りで、歌詞も覚えてふふふーんとよく口ずさんでいたのですが、1979年、アメリカで起こった16歳の少女による銃乱射事件にインスパイアされて作られた曲だったそうです。

それはさておき、どの曲も本当に聞いていて楽しいです。しばらくこれで元気になれそう。

おまけでオススメ。(笑)

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Strange Little Girls

ビートルズからスレイヤー、そしてこのブームタウン・ラッツにエミネムまで、完全にトーリ色にアレンジ。ホントすごいんだから。
posted by nadja. at 02:14| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月24日

Cursive's Domestica / CURSIVE

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Cursive's Domestica

「the Beekeeper」はこっそり楽しみながら聞いています。おまけのDVDもついててどうやら「創作」についてトーリが語っているようなんですがいつものごとくインポートものを買ったので今懸命にヒアリング&翻訳中です、ぷりーずすぴーくもあもあすろーりー・・・。

でコレなんですがすいません、ジャケ買いなのでいつもにもまして前知識ゼロです。男の子にもたれかかっている寂しそうな悲しそうな女の子の顔とか何か本当に重いものを背負っていそうな丸い背中とかそんなのに魅かれて買いました、珍しいです、こういうパターンは。

アンコクどんよりしんみり系を想像していたのですが聞こえてきたのはハーモニクスがぎゃんぎゃんいってるようなノイズ系の「不愉快な」音、神経のはじっこをギリギリと削るような音、こういうたとえがあってるのか間違ってるのか一向に分かりませんがニルヴァーナの「in utero」に近いものを感じました。いや・・・もちょっと洗練されてるかな。ボーカルも時に絶叫系です。かなり病んでいます。少しだけ調べてみましたが「Ugly Organ」も聞いてみたくなりました。「最悪のときは終わった」だって。3月末とかに聞くと猛烈に感動できそうです(笑)。

いい意味でジャケに裏切られました。
posted by nadja. at 16:24| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナイン・ストーリーズ/J・D・サリンジャー

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ナイン・ストーリーズ/新潮文庫

実は今日早退したのにはもういっこ理由があって、お昼休みの45分でこれを最後まで読了してしまって、あとの休憩時間読むものがなくなってしまったんですよ。学生時代ではあるまいし、まさか2冊も3冊も鞄に詰めて出勤するわけにもいきませんし・・・

と自己弁護はそのくらいにしておいて。

タイトルの通り、9つの短編がおさめられています。私はこの中でも「エズミに捧ぐ−愛と汚辱のうちに−」という小品が本当に好きで、いつもそれと「バナナフィッシュにうってつけの日」しか読み返さないできたので、たとえば「笑い男」のなんともいえない面白悲しい(?)感じとか、「テディ」の深さにまったく気づかずにいたのでした。

サリンジャーは、「遅れてきたロストジェネレーション」の作家なのでしょうか。主人公たちはみな、神経過敏で、何かが過剰で、何かが欠落しています。「普通」の枠の中にいるはずの主人公たちが、決して細部までは明確に語られないぼんやりとした物語の中でとにかくもがいているのです。悲しんでいるのでも、苦しんでいるのでも、悩んでいるのでもなく、ただもがいているのです。

たとえばシーモアが主人公であるところの「バナナフィッシュにうってつけの日」、いったい何が起こるでしょう? 女がマニキュアを塗り、長電話をしているだけです。小さな女の子と青年−シーモア−が会話を交わしているだけです。それなのにシーモアはもがいていて、もがきすぎていて・・・。

「普通」の枠のなかで、「事件」などは何もなくても、そこには常に「物語」が発生しうる、ということを痛感させられた一冊でした。
posted by nadja. at 01:30| 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月23日

Crucify / TORI AMOS

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Crucify

お酒もいい感じにまわって参りまして、chmusic69さんのコメントもいただきまして、もう今日はせっかく早退もしたことだしじゃんじゃん聞いてしまおうと思いましてトーリのEPを紹介させていただきますよ。

92年リリース、1st「Little Earthquakes」から「crucify」と「winter」をフィーチャーした5曲入りのEPなんですが残りの3曲がすごすぎます。まずストーンズの「angie」。はっきりいって私はストーンズのより好きです。はじめて聞いたときは一瞬分かりませんでした。なんせピアノだけをバックに歌っていますから。そうしてニルヴァーナの「smells like teen spirit」。これは賛否両論あるかもしれません。極端ですから。ただこれもピアノ1本。トーリに無限の可能性を感じた瞬間でした。ホント、女をなめんなよ、です(笑)。圧巻はラストにおさめられている「thank you」。もちろんZEPの「thank you」です。私は口をぽかりと開けました。

トーリがZEP狂なのは有名な話ですがまさかここまで「自分の歌」として歌いこなしてしまうとは。もう「奇才」なんて言葉が空々しく響いてしまうくらいのエキセントリックさが、当時の彼女にはありました。

この人はピアノだけで何でもできてしまう人です。ピアノと、息の多い、繊細で壊れそうな声さえあればほかには何もいらないと私などは思うのです。改めてこのEPを聞きなおしてみて、最近のは、バンド色が強くて、どうもなあ・・・と思ったりも、しています。

トーリファンでなくても、オンガク好きならマストバイなEPです。
posted by nadja. at 21:34| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やめてやるっ!

ftherbtl.jpgやめてやるよ、断酒なんてさー、つかお酒やめてから痩せちゃって痩せちゃってホントにもう救いがたいんだよね、つかさー、なんだよまったく猫も杓子も「焼酎焼酎」いいやがって、「え? クロキリがもうない? なかったらもう芋やったらなんでもええから持ってきて」とかそんな注文の仕方しやがって、なにが芋ぢゃー、麦でも米でもそんだけ酔ってりゃワカランやろうがこのやろー、

私は日本酒と焼酎が昔から一切飲めんのです、あの匂いがとにかくあかんのです、好きなのはビール、それもバドワイザーとかハイネケンのような発泡酒に近い薄味のビール、それともっぱらブランデー。普通ビールが好きな人はスコッチを好むといわれてますが私はダメ。ブランデーの中でも香りのよいものが好きで、マーテルのコルドン・ブルーは言うに及ばず、あとはカルヴァドス、ときおりグラッパなんかも飲みたくなりますが今日実は仕事を早退しましてですね、まあそれというのも朝アマゾンさんがやってきたからなんですが、んもヒマだし鬱陶しいしええい帰ってやると早退しましてですよ、家の近所の「成城石井」なんてな名前だけでも「おお高級ですねえ」なスーパーに立ち寄ったら明らかに縮小されつつある洋酒コーナーにてアルマニャックのデュカスタン・ファーザーズ・ボトルを発見してしまったのですよ(写真参照)。「オトナのミルク」ですよ、デザインはふざけてますけどさすがアルマニャックで味はしっかりしてるんです。

そういうわけで早退をして、「オトナのミルク」を味わいながらじっくりと聞くトーリはですね、今回歌いまくってるなあ、という印象です。全体的に「可愛らしさ」も漂っています。余談ですがお花の種が封入されてました。細かいところにまで気配りが感じらます、これからため息のひとつも聞き漏らさぬようにじっくり聞き込むのです。

まだ6時半では・・・とか言わないで下さい。
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2005年02月22日

Scarlet's Walk / TORI AMOS

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Scarlet's Walk

そういうわけで2年半ぶりの新しいアルバムが今日発売になったはずのトーリさんなんですが、アカウントサービスを確認するとアマゾンさん、今日発送してくださったようですよ、楽しみです、とーっても。

実はこの「Scarlet's Walk」、あんまり聞き込んでいません。これまでのトーリの作品に比べて、多分「クセモノ度」が高くないからだと思います。「お?」とひっかかるところがあまりなく、しかも18曲入り、リピートをかけてぐるぐる聞いていると何曲目の何ていう曲だったか分からなくなってきたりもして。

だからまあ今日は前夜祭ってことでじっくり味わってみます。
posted by nadja. at 23:05| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月21日

Practice What You Preach / TESTAMENT

Practice What You Preach
Practice What You Preach

昨日あんなことを書いたものだからどうしてもテスタメントヴァージョンが聞きたくなって、探しました、探しまくりました。「Aから順番に並べる」作業はまだKまでしかいってなくて、ずぇったいうちにはテスタメント2枚あったはずだ、どこだどこだと探しまくったのですが、結局「Practice What You Preach」がMDで出てきただけでした。

売ったのね・・・

それもそのMDというのが「Practice What You Preach」のあとに例の「nobody's fault」を「The New Order」からちょん切ってきてつっこんでいる、というシロモノで、そんな手の込んだことせんでも・・・と自分がなんだか可哀想になってきました。私は「practice〜」からテスタメントに入ったのでこれだけはどうしても残しておきたかったんでしょうね・・・。

T1からT4までの流れが大好きで昔よく聞いてました、T3は何かの間違いで「歌って」ました、このダミ声を聞くにつれ、いったいどうやってこんな声出してたのか自分に聞いてみたくて仕方ありません。

この手のオンガク、ギターとドラムがスゴイのが好きなんです。ちょっとひねくれたリフやリズムパターンが出てくるとにんまりします。圧巻はT4「time is coming」でしょうか。売ったものを買いなおすというのは非常に虚しいのだけれどこうやって聞いてると、やっぱりCDで欲しくてなりません。

そもそもここは「Glory Box」というタイトルを戴いていて、リーダーズ英和辞典によると「結婚を控えた女性の衣装箱」の意だそうなんですが、まあワタクシ結婚は控えてないにせよ、やはりこの手のCDをどんどん増やしていくとますますヨメにいけないような、そんな気がしてちょっと躊躇しております・・・。
posted by nadja. at 01:49| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月20日

Rocks / AEROSMITH

Rocks
Rocks

いや別に「スリラー」つながりでは決してなく、ついに我が家に新しいCD棚がやってきたので「Aから順番にアーティスト順に並べる」というまあ性に合わないことをはじめたのです。そうしたら、うちにあるCDでは、今んとこエアロがトップにやってくることが判明しました。ABBAとかACCEPTがこないかぎりは大丈夫でしょう。

コレはエアロの76年リリースの4枚目、捨て曲一切なしの一番大好きなアルバムです。T1「back in the saddle」からやってくれます。でろ〜でろ〜てろ〜てろ〜というなんともおどろおどろしいイントロに導かれて「ばーっっっっ!!!」とよく分からない雄叫びをあげるスティーヴン・タイラーはもうケダモノの域に達していて何回聞いても飽きません。私はT6「nobody's fault」がいっちばん好きです、さいっこうにかっこいいです、TESTAMENTヴァージョンでは感じられない重さ暗さがあります。

でも哀しいかな例の「ミス・ア・シング」が好き、なんつってる友達に「なあなあじゃあこれも聞いてみて」とおすすめするとたいてい「なんか変」と言って返されます、もう貸して差し上げるのも疲れたので聞いてみたい人はお買い求めください、ロックンロールのすべてが分かるお得な一枚なんですから。
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2005年02月19日

「僕は普通の男と違ってるんだ!」

って違いすぎてるからー!!!

チャンネルころころしていたら「we're the one〜」と聞こえてきたので懐かしいなーと思ってそのままBSの「プレイバック!全米ヒットチャートno.1」を見続けてしまいました、オリヴィア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」もかなり笑えたんですが、空中に浮かんでしまうジョン・ボン・ジョヴィも勘弁してえーって感じだったんですが、個人的には久しぶりにMR.BIGの「to be with you」が聞けて嬉しかった(つかあれだけしか知らない人にはホントに平凡でのほほーんとした優しそうなニイチャンたちでしかないですよね)りもしましたが衝撃的だったのはイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を歌ってるのがドラムの人だった、ってこと、ってのはちょっとした衝撃で、そう、一番の衝撃は只今インフルエンザで裁判中のマイコー、「スリラー」ですよ「スリラー」。

多分2、3回見たことあるんですけど改めて見るとスゴイなんてもんぢゃない、なんせ13分。ショートフィルムです。そうしてマイコーが「きみに言っておきたいことがあるんだ」、と。「僕は普通の男と違ってるんだ・・・」、雲が晴れて満月が現われると狼男に変身してしまうマイコー。もう顔面崩壊はこの頃からはじまっていたのか、と。

お化けクリーチャー総出演のダンスは今見てもサイコーだったんですがもうさすがマイコー、としかいいようがありませんでした。でも、「スリラー」が終わった直後にオンエアされたのはエアロスミスの例のアレ、「ミス・ア・シング」(ダイアン・ウォーレンの曲だったんですねえ)、黒ピグモンのような服を着たスティーヴン・タイラーも相当「スリラー」でした。

そういうわけでコレ。

すりらー・・・ 現在5100万枚売上、世界記録更新中。

持ってないけど。
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2005年02月17日

Pilot / KARI

Pilot

やっときたーっ!!

先月注文を出しておいたのですが。一時はあきらめましたが。no image でsorryです、まるでCGアニメを思わせるような人工的なジャケが非常に印象的ですのに。

例によってどこから拾ってきたのか一向に分からないのですが、アマゾンさんのページに

2002 solo album for the former vocalist with Norwegian band 3rd & The Mortal. For fans of Kate Bush & Tori Amos.

とあるのでそういうことなのでしょう、たしかに歌い方はケイト・ブッシュやトーリにも通じるところがありますがもっとトランスペアレンツな感じ、エレクトリックな感じ。ジャケットとは裏腹に意外とクセがなくてさらっとしていて聞き易すぎるところが玉に瑕でしょうか、ケイトさんもトーリさんも超クセモノですからね。

クセモノが大好きなのでT9「leaving」(とてもトーリっぽい)、T11「love i gave」(とてもこじれてる)あたりがヒットでした。うわー、今「3rd & The Mortal」で検索をかけてみたら少なくとも96年ごろにはすでに活動してらっしゃったみたいです、ノルウェーのゴシック・メタル・バンド、だとか。メタル、メタルは想像できない声ですね、正直なところ。カーリ・ルエスラッテンさんという方のようです、うーんと、Warlockを離れたドロ・ペッシュが「DORO」にしてみましたの、というのと同じような感じでしょうかね、違いますか、はい、すいません。
posted by nadja. at 00:49| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月15日

Happiness / FRIDGE

Happiness
Happiness

MOGWAIとかTHE ALBUM LEAFをアマゾンさんで購入していると必ずおすすめされるようです。

それにしても数年前まで「歌が入ってないオンガクはつまんないから聞かない」とかほざいていたのが信じられない気分です。人間の耳って変わるんですね。趣向も変わるんですね。いつの間に私の耳はこういう優しい美しい音に素直に反応できる「オトナ」の耳になったのでしょう。

えっと、コレを聞きながら例の「冬」を読んでいたのですが本当に自分が世界の果てにトリップしてしまったような気分がしました。実は先月購入分で、MUMの「Summer Make Good」

Summer Make Good Happiness

こんな具合に並べてみたかったのですがやっぱり例のあのCDケースにべっちょりはりついている「pull」が鬱陶しくて今日までビニールに包まれたまんま放り出してあったのでした、ああもうだらしないったら・・・。

並べてみると、ステキでしょ? 両方とも、あったかい、心地よいオンガクです。
posted by nadja. at 03:09| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

四季 冬/森博嗣

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四季・冬/講談社ノベルス

うわーお、禅・問・答!!

ブラーヴォブラーヴォと両手を叩いて踊りだしたいくらい私ひとりだけ喜んじゃってるのですが、自分を取り囲む世界に対して「私が作ったものじゃない? 全部、私が想像して、頭の中で、私が動かしているお人形なんじゃない?」という浮遊感を感じたことのある人ならこの禅問答を楽しめると思います。

ソウゾウ、という言葉は想像、であり創造、である、なんてことをちらりと考えました。

構築知性がなんだかよく分かりません、四次元螺旋の投影による擬似構造の相転移と言われてもただ漢字を読むことができるくらいです、長鎖分子アクチュエータのフラッタ問題? カーボナノコイルサスペンションによる人工微生物??? ナンデスカソリヤ?? そうです、森さんは某国立大学の「工学部」助教授なのです。そして私は英文学専攻、文学理論とか宗教学とか哲学とかをちょこっとかじった単なる文系、それも一次関数さえ解けないウルトラ文系です。けれど森さんの本を読んでいると「理系」とか「文系」とかいった枠組みなんかはるかに超えて、何もかもがひとつになる一点、すべてのことが収斂されていくとある一点に意識が向かっていくのです。

この「冬」は随分と難解でした。非常に抽象的で、言葉も繊細で、ときに装飾過剰で、ときに冗長だったりもしましたが、四季シリーズの終焉にふさわしい内容だったと思います。

あーもー終わっちゃったなー、さみしーなー、次はVシリーズかなー(サル)。
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2005年02月14日

四季 秋/森博嗣

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四季 秋/講談社ノベルス

うわーついにここまで来ちゃったかあ。

というわけでこの「秋」はS&Mシリーズ未読の方にはなんのこっちゃらちっとも分からないお話だと思いますが犀川センセイと萌絵ちゃんその後はどうなるんだろうと少しでも思ったことがある人ならば「うわーついにここまで」とにやにやしてしまうこと請け合いです。昨日も書きましたけどもはやそこには堅固な「森ワールド」ができあがっているのです、そうして私たちはそのおもちゃ箱のような森ワールドをうわーうへーすごーそうなるのかーときょろきょろ探検させていただいているのです、掌の上でころころと転がされているのです、それが心地よいのです。

テンポのいい会話がステキです。「秋」は前2作に比べてかなりくだけた感じです、「有限と微小のパン」の続きなのだからまあくだけていて当然でしょう。にしても「有限〜」はくだけすぎでしたが。なんせそのくだけた、短い会話の間にさしはさまれるのは、やっぱり厭世的な哲学的言辞で、今回のテーマは、「愛と赦し」。

さ、今から「冬」。
posted by nadja. at 23:01| 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

A Night To Remember / CYNDI LAUPER

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A Night To Remember

意外ですか? 大好きなんですよ。

80年代という時代が生み出した最強のポップソングだと思います。多分このアルバムの頃がシンディにとっても絶頂期で、紅白歌合戦に出場してT2「i drove all night」を歌っていたし、夜ヒット(うひゃあああ)でT4「my first night without you」を歌っていましたね。両方とも当時から大好きな曲です、でも一番好きなのはT11「i don't want to be your friend」でしょうか。

以前ちらっと、「日本語のオンガクはすぐに意味を持ってしまうから苦手なのだ」と書きましたけれど、実は英語のオンガクだって意味は持ってしまいます。特にこんな、15年近く聞き続けてるようなオンガクだと、歌詞だって全部覚えているし、自分なりの解釈だってしています。だからこそ私は今夜、わざわざCD棚の奥からコレを引っ張り出してきて、かみしめるように聞いたわけで。

んまそんなことはどうでもいいことで、T11を作ったダイアン・ウォーレンとか、ほとんどの曲を手がけているトム・ケリーとか、やっぱりここにも顔を出してるおなじみデズモンド・チャイルドとかっていうのは、ものすごい、才能なんだなって痛感します。もちろん、シンディの声も、哀しくて痛々しくて、ものすごい、稀有な声なんですけどね。
posted by nadja. at 00:12| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月13日

四季 夏/森博嗣

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四季 夏/講談社ノベルス

天才、綻ぶ。

真賀田博士だって肉体を持っている(まあ、作中人物ですけど)んですもの、そりゃ綻びます。「まだ13年しか生きていない」くせに「もう13年も生きた」と独白する(「もう13年も」、という表現が説得力を持っているのはひとえに森さんがこれまでの著作で築き上げてきた「真賀田四季」像があるからです)四季さんが恋をしています、戸惑っています、どうしたらいいのか分からない、という思考停止状態に陥っています。

天才が空間と時間を意識しはじめています、肉体という窮屈な枠に閉じ込められていることに葛藤を感じています、やはりこのシリーズは「物語」でした。「すべてがFになる」の背景にはこんな物語が隠されていたのでした。

それにしても驚嘆すべきは森さんのこのパタフィジックともいえる「構想力」です。すべてはない、のです、単なる小説世界なのです。なのに細部が細部に結びつき、厚みを持ち、そうして完璧な円環を構成しているのです。どこにもないのにたしかにある世界をもうひとつ作り出してしまっている、とも言えるでしょう。

エンターテイメントなんですけど。それもとびきり、極上の。

あまりに極上なので「春」「夏」しか買わなかったことを非常に後悔し、自転車に飛び乗ってジュンク堂に走りました。さ、次は「秋」。
posted by nadja. at 21:27| 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

MANIC STREET PREACHERS@ZEPP OSAKA

なーんか中央線の中からやーな予感はしてたんです、普通たいていいらっしゃるじゃないですか、一目見ただけで「あ、この人も行くのね」な感じの人。でも地下鉄が地上にあがり朝潮橋、大阪港と過ぎていくにつれて車両はすっからかんになっていくんですよ。コスモスクエアで降りたときはなーんかホント、私日付間違えたんじゃないのかな、みたいな。

んま開演予定時刻の6時には一応ちゃんと会場についてうわーほんっとすかすかだなー、赤字だろーなー、なんて周りを見渡す余裕もあってちょっとビールでも飲んでみる余裕もあったんですがまさか定刻どおり6時にライブがはじまろうとは。

私は「The Holy Bible」までしか知らないんですよ、んもオープニングから曲がわかんない、しかもステージにいるこのマッチョなおっさんは誰??? 状態ですよ、なんてったって私のアタマの中のマニックスは「2枚組みのアルバム1枚出して解散してやる」とかなんとかほざいてた若造たちですから。

・・・とかなんとかいいながらも「yes」で大暴れ、最後から2曲目に持ってきた「mortorcycle emptiness」で絶叫、特に「mortorcycle〜」は絶対聞きたかっただけにうれしかったりもしたんですけどね、うん、多分、私、それだけを聞きに行った、そのためだけに行った、だからアンコールもなく客電ついて時間たしかめたら7時半過ぎだったとか、いつだってタイミングをはずすことだけが私のとりえでそのバンドの「旬」のライブはたいてい見逃してるとか、そんなこともあんなこともどうでもいい、どうでもいいです。
posted by nadja. at 00:08| live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月12日

Smell the Magic / L7

Smell the Magic
Smell the Magic

どひゃーっっなつかしーっっ!!

朝半分寝ぼけた状態でMDの箱からつかんだのがコレでした、それにしてもすげージャケです、まさにこれこそ「L7」な感じです。「ビューティー・プロセス」などとはまったくもって無関係、いかしたいかれたパンクバンドであったL7はこのジャケをもってしてL7なのです。

私は「Hungry for Stink」までしか聞いてないのですが、それでもどんどん音がきれいになってこじんまりとして勢いそがれてって、っていう印象が否めないのです。このチープで極悪な音、でなければ私がサンホールで死にかけたあのライブの勢いは再現されないのです。そうしてあのライブで暴れまくってけろっとしている女でなければL7を歌うことはできないのです。あのとき私は自分と彼女の体力差というものを思い知りました。だから「バックボーカル」なんてな位置におさまるという屈辱も屈辱とは感じなかったのです、こんなもん歌えるかー!!

だいたいバックボーカルとしても怪しかったのです、私の声で「ショーブ!」と叫んでもありんこ一匹押しのけることすらできないでしょう。そうしてリードギターとしてはもっともっと怪しかったのです、なんせエフェクターのインプットとアウトプットを逆に突っ込んで「音でえへん、音でえへん」とライブ前に大慌てをして誰ぞにセッティングしなおしてもらったくらいですから。

でも、そうそう、そんなシールドひとつまともにつなげないドシロートでも勢いさえあればできちゃう! みたいなところが、少なくともこのアルバムにおいては、L7のかけがえのない魅力でもあったりするのだと思うのです。え、今? 私、おかげで結線くらいはできますよ、ええ、一応。
posted by nadja. at 01:58| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

四季 春/森博嗣

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四季 春/講談社ノベルス

いやあ、またまたステキなお楽しみシリーズに出会えました。「すべてがFになる」で多分読んだすべての人に強烈な印象を残した真賀田四季博士の、この「春」は幼少期、ですね、とにかく春、夏、秋、冬、とあるわけですから、いやあ、楽しみです、珍しく2連休ですが退屈せずに済みそうです。

森さんの著作ですから。ミステリなのかな、とも思いました。もちろん死体はあります、おなじみの密室もあります。けれどそれはおまけです。謎解きなんてないし、探偵もいないし、解決もありません。ノベルズなのに一段組み(笑)、余白の非常に多い(もっと笑)、1時間程度で読めてしまうようなものですが、真賀田博士の言葉は簡潔にして重く、鋭く、そうして完璧です。

おそらく彼女のような存在は紙の上でしか存在できないでしょう、いや、紙の上だからこそこんな超絶的な天才が生まれた、というべきでしょうか。紙の上=現実を超越した場所、だからこそ彼女のような非現実的な存在が許されるのです、そんなことは分かってはいるのですけれどこの天才を生み出した森さんという「現存する」天才はいったいどんな頭脳の持ち主なのかな、と想像を逞しくしてみたり。

「どうして、外へ出ていって、細かいこと、無駄なこと、不合理なこと、どうせいつかは消えてしまうようなことに、関わらなければならないのか」、詩的な言葉を選んで綴られた、厭世的な一種の哲学書のような味わいすら感じられるホントにステキなお楽しみ本です。もちろん私は「すべてがFになる」を読み終えたときからずっと真賀田博士のファンなので。Vシリーズは未読ですが紅子さんも登場します。多分森さんも、すごく楽しみながらこの本を書かれたのでしょう、私もすごく楽しみながら読ませていただきました。
posted by nadja. at 00:07| 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月11日

フラニーとゾーイー/J・D・サリンジャー

フラニーとゾーイー/新潮文庫

某所で用があったので(笑)久しぶりに本棚から出して、ぱらぱらとめくってみたら無性に読み返してみたくなったので昨夜の睡眠と引き換えに。睡眠なんてどうでもいいやと思えるほどに、ゾーイーの説教には胸が詰まりました。

すれ違う会話の面白み、だとか、軽妙な語り口、だとか、そういう形式的なことでレポートを書いたのは大学2回生のとき。でもその頃私はまだ若すぎて、ちっとも挫折を知らなくて、多分フラニーのように「周囲のエゴイズム」に胸をむかつかせてはいたけれど、この物語の一番大切なところ、「一杯のチキン・スープ」に込められたものの意味や重さにはちっとも気づかずにいたのでした。

すべての自意識過剰な、憂鬱症のあなたたちへ。

「それにしても活動したほうがいいぜ、きみ。回れ右するたんびにきみの持ち時間は少なくなるんだ。ぼくはいい加減なことを言ってんじゃない。この現象世界には、くしゃみする暇さえないようなものさ。」
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Live in Japan / SLAPP HAPPY

ライヴ・イン・ジャパン

きたーっ、ついに在庫切れになりました。珠玉の名作ですのに。

おまけにコレ。いちまんにせんはっぴゃくえんって。私もちろん持ってません、ほしいです、でもお金ないです、でもほしいです、今めちゃめちゃ迷ってます、ああどうしよう、ほしい、たかい、ほしい、たかい、おまけに出品者の評価がイマイチだったりして、うがー。

多分1年のうち10回くらいはここに書くと思います、この「ライヴ・イン・ジャパン」。いつ、どこからどのように「SLAPP HAPPY」が私の中に入ってきたのか、実はあんまり覚えてないんです。多分B・・・さんと話していたときにちらりとその名前が出たんだと思うのですが分からないのです。だけどとにかくSLAPP HAPPYは私のなかに住み着いて、私のココロをむぎゅっとわしづかみにしてしまったのです、それもじわりじわりと、時間をかけて。

今日お風呂の中で「Scarred for Life」をじっくり聞いていたら途中でダグマーさんの声が一瞬揺れることに気づきました。最後のリフレインのところ。この柔らかく、暖かく、そうしてどうしようもなく切ない曲が大好きです。持っててよかった。

それにしてもいちまんにせんはっぴゃくえん・・・のるかそるかっ!
posted by nadja. at 00:59| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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