2005年01月31日

モレルの発明/アドルフォ・ビオイ=カサーレス

モレルの発明/水声社(叢書 アンデスの風)

あっちの世界とこっちの世界がひっくり返って重なってああもう分からないっ、なそんな物語。1940年の作品ですがヴァーチャル・リアリティなんていう陳腐な言葉が吹っ飛んでしまうくらいの壮大な想像力が爆発しています。去年の暮れに読んだ「脱獄計画」もうそうだったけれど、現実と虚構の間の壁、なんていうものはラテンアメリカの作家たちにとっては最初からあるようでないもののようです。数々の仕掛けや入り組んだ構造に唸らされました。

アラン・レネ監督の「去年マリエンバードで」に多大な影響を与えた本だとか。あの映画にずーっと漂っていた不自然な感じやずれやはぐらかしはこの本を読めばなんとなく分かる仕組みになっているのかしらどうかしら、もうあの映画分からなすぎて忘れちゃったしな・・・。

なんだか世界にはそこらじゅうに「謎」が張り巡らされているみたいです。
posted by nadja. at 22:54| 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月29日

Calculating Infinity / THE DILLINGER ESCAPE PLAN

Calculating Infinity
Calculating Infinity

朝、といってもものすごく遅い朝、多分昼、に起きて顔も洗わずただベッドから這い出してフリースを羽織り、ソファに腰掛けてコレを爆音で聞きながら「コインロッカー・ベイビーズ」を読み返していたら本当に狂いだしそうになりました。こんなカオスはいったいどこからどのように生み出されるのか、このオンガクを「構成」している「秩序」はいったいなんなのか、そんなこと私の弱い脳味噌で分かるわけもなく、前頭葉のどっかを完全に破壊されたような気がしてきたので今はSIGUR ROSを聞いて精神の安定を図っています。

凄まじい一日でした。
posted by nadja. at 00:57| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月28日

コインロッカー・ベイビーズ/村上龍

コインロッカー・ベイビーズ コインロッカー・ベイビーズ(下)
コインロッカー・ベイビーズ(上)(下)/講談社文庫

もう何度目になるのか分からないけれどとにかく時々唐突に読み返したくなり、そうして読み返した後はとにかくよく分からない感情にとらわれてとにかく無性に猫の心臓の音を確認したくなる、のがこの本です。

内容については何も語りたくはありません、私が持っているのは89年発行の第16版で、巻末には三浦雅士さんの解説がつけられていますがこの本をバタイユなんかで解釈するのはお門違いもいいところだと思うのです、たしかにはじめて読んだのは高校生の時でそのときは「呪われた部分」ってなんだろうとか「ポトラッチ」ってなんだろう、と小賢しい好奇心を全開にして多分その頃文庫で読めた唯一のバタイユの作品、「マダム・エドワルダ」を読んで結局今いるような迷路に迷いこむ、あまりささやかではないきっかけになったのも事実ですが、もうとにかくそんな解説なんかいらない、定期購読してる「大航海」を解約しようかと思ったくらい、この物語を「解説」することにむかっ腹が立ちました。

何故なら私の四方を取り囲んでいる「コインロッカー」の壁は本棚に並んだバタイユ全集に他ならないから、言いたいことを言い切れないから専門用語で武装し難解な言い回しで迂回を繰り返し結局事の本質には永遠にたどり着かない、「思想」とか「哲学」とかいわれている言葉こそがこの息苦しさの原因に他ならないから。

あるとき「トパーズ」を読み始めてそれを思いっきり壁に向かって投げつけて以来、私はこの「コインロッカー・ベイビーズ」と「愛と幻想のファシズム」以外の村上龍さんの作品を手に取ろうとも思わなくなったのですが、この作品に結晶化されている凄まじい才能を私はいつまでも愛すると思います。ただその才能が極上のワインや極上のグルメに溶かされて跡形もなくなってしまったのかと思うと例のおまじないの言葉を唱えたくなるのですが。
posted by nadja. at 22:54| 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

For Those Who Dare / CHASTAIN

・・・画像もリンクもありませんが。

ええ、そういうわけでおもいっきり懐かしいものを購入いたしました。ご協力いただきました北九州市の「ファンファン」様、どうもありがとうございました。この手のオンガクは私がこの手の歌い方を捨てたときにぜーんぶまとめて売り払ってしまったのでこうして再び聞ける日がやってくるとは夢にも思っていませんでした。もしかして私が売り払ったものがめぐりめぐって戻ってきてた、りしたら大笑いですが私はこんなにCDの扱いがよくないのでまず違うでしょう、新品同様でございました。

あまりの懐かしさに涙が出てきました、おもっくそメロディアスなぴろぴろり〜なギターにどこどこドラム、べべべーん、なベースです、本当に「巧い」人たちにしかできないオンガクです。「おまえはぴろぴろゆうてたらそれだけでめちゃスゴイと思ってるやろ、ギターちゅうのはそんなもんとちゃうぞ」と誰ぞに怒られたことがありますがだってホントにスゴイんだもん。今聞いてもすげーと思うんだもん。ぴろぴろしてないのをたくさん聞いた今でもすげーと思うんだからやっぱりホントにすごいんだもん。

そうしてレザーさんの声はやっぱり力強く、高音のハリも素晴らしく、そりゃあ憧れたよなあ、と納得しました。HEARTの「Barracuda」のカヴァーが収録されているのですが、そりゃあ真似もしてみたくなったよな、今じゃ逆立ちしても無理だな、と実感しました。んでなんだかんだ言ってもこの手のオンガクやっぱりかなり好きなんだな、と認識しました。

いったい自分はどういう音に反応するのかよく分からなくなりつつある今日この頃ですがそういう音がすべて共存する器もある、ということでひとつよろしく。
posted by nadja. at 02:52| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月27日

Hips and Makers / KRISTIN HERSH

Hips and Makers
Hips and Makers

今月のお買い物その7。

TORI AMOSやPJ HARVEYをアマゾンさんで買い求めていると何故かオススメされます。オススメされてカートに放り込んでそのまんまずっとほったらかしにしていたのですがこのたび救出、クリッシー・ハインドみたいな名前だなあ、とかそんなこともちらりと脳裏をかすめたりしつつとにかく暗い病んでるとのことだったのでワクワクしながら再生ボタンぽち。

「スローイング・ミュージズに似てるなあ。」

って呟いた私を誰か殺してください。

・・・まあ「似てる」ってわかっただけでも私的にはすごいことかもしれません、つか私多分かなりミュージズ好きなはずなんですがなんでボーカリストの名前を知らんのや?

T7あたりから絶望の淵へなだれ込んでいくような悲痛な声の響く中、いや、「作者は存在しない」んだからとか「not i, not i, but the wind that blows through me」が創作の真髄だとか屁理屈をこねくりまわしてみてもこの無知はもう救いようがないです。

おまえなにゆうてんねん、あたりまえやんけ、クリスティン・ハーシュってそれミュージズのボーカルじゃ、阿呆、なんて言ってくれる誰かが隣にいてくれれば私も人並みには生きていけるのでしょうけれど、あいにくそんな人はいませんので。再結成するらしいと随分前にどっかで見かけてその後しばらくうわーいと盛り上がってミュージズとベリーを聞きまくってたような記憶もたしかにありますがえーっと7年か8年ぶりのそのタイトルもずばりそのまま「Throwing Muses [2003]」、2003年に出てました、もう誰かホントにお願いだから私の隣にいて「出たぞ、阿呆」と教えてください、ジンセイに絶望しそうです。
posted by nadja. at 00:22| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月26日

ipodよりidog

WBSを見てたらidogなるものが紹介されていたのです。

これこれ、みてみて。

んもおおおおおおおお
かわいいいいいいいい。

「今の気持ちを作曲して披露してくれます」
「顔に手をかざすとちょっとしたセッションができます」

かわいいん。

それよりなによりやっぱりポイントは

「メロディにあわせてイルミネーションと首と耳のアクションで音楽シーンをもりあげてくれます」。

携帯とかPCとかMP3プレーヤー(そんなの持ってないけど)に繋ぐとスピーカーになるんですって。ということはこの可愛らしいワンちゃんがたとえばTHE DILLINGER ESCAPE PLANで暴れ狂ったりMETALLICAで「ダーイダーイ」と尾っぽをふったりKORNの「TWIST」にあわせて吠え立てたり、

はしてくれないけど、首と耳を動かしたりぴかぴか光ったりしてくれるらしいです。

ipodより私は先にこっちを買います、これぞ正真正銘「plug in baby」。4月2日発売。

そのうちどっか、かめ型CDプレイヤーとかかたつむり型(これはなかなか音響的にもよさそうな気が)オーディオセット開発してくれないかな、○ンウッド以外で。絶対買うから、私。
posted by nadja. at 00:03| etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月24日

In An Outrage / CHASTAIN

In An Outrage
In An Outrage

今月のお買い物その6。

ジャケがものすごいことになっているので大きめでみたい人だけ覚悟してアマゾンさんクリックしてください。

高校生の頃大好きでした。本当にかっこよかったんですもの。「7th of never」とか「for those who dare」(これは超名盤ですよ、でもアマゾンさんではお取り扱いされてません。中古屋さんへGO!)、いったい何回聞いたでしょう。Leatherさんという女性voがそれはそれはもう気合い入りまくったメタル姐さんでどれだけ憧れたことでしょう。

このあいだふと思い出して検索かけたらなななななんと「CHASTAIN」はまだ存続していて、しかも昨年ニューアルバムが出ているではありませんか、ひー。残念ながらLeatherさんは脱退されたようで、Kate Frenchという名前だけは可愛らしいけれど声はひょっとしたらLeatherさんよりも気合いが入っているかもしれない姐さんに代わっています。

久しぶりに聞いたなあ・・・女性voのHR/HMモノ。

ギターのD・T・チャステインはハードロックのギター界における重鎮であらせられるのでそのプレイが激しくかっこいいことはもう、語るまでもないことですのでやっぱり此処ではケイトさんのボーカルに触れておきましょうか、えげつないです。ものすごいダミ声です。後ろの図太い音に全然負けてません。ステッカーがついてた(・・・)のでご尊顔も拝見しましたがとても美しい方で、ちょっとこの声は想像できませんねえ。

T2の声の伸びとかT3(かなりかっちょいい!)の凄みとかは圧倒されましたけれども(T11の入りなんかは超かっちょいい!)でもごめんなさい、私はLeather姐さんの声の方が好みでございます。

レザー・レオーネさん、今いずこ。
posted by nadja. at 00:39| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月23日

Dyed in the Wool / SHANNON WRIGHT

Dyed in the Wool
Dyed in the Wool

今月のお買い物その5。

私はPJ HARVEYの「oh my lover」でジンセイが変わったのでこのようなオンガクを好まないわけがありません。全編にわたって暗鬱、T3からT5の流れなどを聞いていると死にたくなるほど痛切に暗鬱です。浮わついたところが一切ありません。ギターも素晴らしいですがピアノの使い方も絶妙です。PJよりはるかに暗鬱なのはおそらくピアノのなせるワザでしょう。長らくアマゾンさんのカートの中で熟成させていたのですがようやく無事救出できてよかったです。「Flightsafety」が素晴らしいといろんなところで見かけるし、しきりにアマゾンさんもオススメしてくるので早急に購入しなければ。濃密なお付き合いになりそうです。

2001年作品。

一番オンガクから遠ざかっていた頃。もしもあの頃コレを聞いていたらほんとうに死んでいたかもしれないのでそれはそれでよかったのかもしれません。
posted by nadja. at 01:04| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月22日

Goodnight Nobody / JULIE DOIRON

Goodnight Nobody
Goodnight Nobody

今月のお買い物その4。

ジャケからかなり病んでます・・・。

すかすかです、隙間だらけの不安だらけのオンガクです、大好きです、こういうの。かなりLISA GERMANO を思わせてくれました。去年出たもののようですがどうしてこうリアクションが遅いのだろう、と反省しつつも買いたいときがうまいとき。
posted by nadja. at 01:34| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月21日

The First of a Million Kisses / FAIRGROUND ATTRACTION

The First of a Million Kisses
The First of a Million Kisses

最近職場も一段落で、帰りにかへぇでお茶したりします。今日も西大橋のおされなかへぇで珈琲飲みながら本を読んだりしてちょっとアフター8を満喫してみました。アフター5でないところが悲しいところですが。ほとんどカップルの店内でひとり読書に専念していたら、コレのT9、「the moon is mine」が有線(かな?)から流れてきました。

オリジナルは88年です。でも今聞いてもちっとも色あせてないし、古くもない、「need music?」のポスターに向かって「オレンジレンジいいよねー」「ライブ行きたいよねー」と言ってるおねえさんたちにも胸をはってオススメできる、このワタクシめが胸をはってオススメできる極上のオンガクです。

もうとにかくエディ・リーダーの歌が素晴らしく(もちろん楽曲もコンビネーションも素晴らしいのですが)、とにかく圧倒されるのです。特にT11「whispers」の小鳥のさえずりのような高音は強烈で、空を舞っているような気分さえします。多分T2「perfect」はみなさん耳になさったことがあるのではないでしょうか、爆発的に売れましたし。「いっつがっとぅ びぃ〜いぃぃぃぃぃぃ〜」ってヤツです、近頃毎日こうしてヘンテコな日本語表記をしていますが所詮しがない元歌うたいですのでほかに表現を知りません、書きながら歌ってる阿呆を想像してくだされば結構です、カラオケにもあったりしてたまーに気分が良かったら歌います、ええっそんなの聞いてみたいっというご奇特な方は夜8時ごろ心斎橋か西大橋か京橋か天王寺あたりのかへぇでカタカナ満載の本を読んでるメガネ姿の茶色い髪の女性に片っ端から声をかけていただければそのうちワタクシにヒットするはずです、たまにマクドですが。たまにミスドですが。つかバンドやろうぜと申し出てくだされば即座にOKしますのでよろしく。

ところで彼らの歌詞は大半をマーク・ネヴィンが担当していると昔教えてもらったのですが正直えっこんなおじさんがこんなロマンティックな歌詞を、と驚きました。こんなおじさんなんて言ったら失礼すぎるほどのすごい人ではあるのです、けれどもやっぱり

we'll kiss the first of a million kisses...

ですから。めろめろです。

歌詞、歌、楽曲、演奏、すべてが素晴らしい珠玉の一枚です。
posted by nadja. at 01:25| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月18日

Burn and Shiver / AZURE RAY

Burn and Shiver
Burn and Shiver

今月のお買い物その2。

去年「Hold on Love」でその存在を知った女性2人組のAZURE RAYですが例によってそれ以外のことは何も知りません、もともと面倒くさがり屋ですが最近拍車がかかったようでGoogleさんに聞けばいろんなことを教えてもらえるのでしょうけれどあんまり知ろうとしていない自分がいるのも事実です。誰が何処でコレをどんな風につくったとしても別にどうでもいいじゃない? 的スタンスです、だって何にも知らなくてもこのオンガクが素晴らしいっていうことはわかるんだもん、それ以上何が必要でしょう。

昨日燃え尽きてしまったのでなおさらT1の印象的な「ぱぱぱーぱららぱぱーらー」(言語化すると最高にかっこ悪いけれどだってほかにどう書けばいいのよっ、聞きたい人はアマゾンの頁に飛んでよっ)が身体に心に染みました。多分私今急性ストレス状態に陥っているんだと思うのです、12月あまりに忙しすぎましたから。変にそわそわしたり、心臓が痛かったり、不安感が消えなかったり、空想的になりがちだったり、妄想的になりがちだったり(それは生来のものかしら)、要するに不安定なわけなんですけどこのオンガクはそんなのを一発で静めてくれました。

もいっちょさかのぼり決定。
posted by nadja. at 00:21| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月17日

未來のイヴ/ヴィリエ・ド・リラダン

未來のイヴ
未來のイヴ/創元ライブラリ

物凄いものを読んでしまった気がします。

実はけっこう前から読み始めてはいたのですが、続きが気になりつつも読み終わってしまうことがこわくて頁を繰ることができない、そんな感覚を、三島の「仮面の告白」を読んだとき以来、多分10何年ぶりに、味わいました。

正漢字・歴史的仮名遣いの名調子(素晴らしい訳文だと思います)で描き出されるのは、神への挑戦です。現実を捨て理想を選び取ること、脳内にしか存在していないはずの、次元をもたないはずの、まあイデア、としておきましょうか、を具現化すること、理想、ハダリーとしてそのまま、触れられる、感じられるものにすること、を電気学者エディソンは可能にしてしまうのです。あまりに含蓄のある言葉が多すぎて、買った本はとことん手荒く扱うことが作法だ、とこっそり思っている私はそこらじゅうを折りまくってしまいました。

そうして夢想してしまいました。もしもあの白く細く美しい手が・・・、と。「自然」は、「現実」は常に逃げていきます、私の理想を裏切って、私の意図せぬ、望まぬ方向へ流れていきます。けれどもし、精確に模られたあの白く細く美しい手が私の頭を撫でるとしたら・・・? 私の頬に触れるとしたら・・・?

私は未來のアダムを抱いてこんな味気ない現実とはとっととおさらばするでしょう。女性蔑視がうんたらかんたらとかいったそれこそ陳腐な問題はどうでもいいのです、この本には葛藤があります、本当の葛藤があります、絶望があります。どうして私たちは理想と現実、虚構と自然、模倣と創造の間でただ指をくわえていることしかできないのでしょう? この、私の、内側にあるイデア、可能態はどうして現実態となってくれないのでしょう? リラダンの徹底した現実否定が怪物的な質料を伴って迫ってきます。

怪物的作品です。
posted by nadja. at 03:18| 小説*海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月15日

Summer Make Good / MUM

Summer Make Good
Summer Make Good

今月のお買い物その1。

っていったって去年出たものなのですが。
おまけに「Summer Make Good」って。今は寒中お見舞いの季節なのですが。
でもジャケひとつとったってすごく「冬」ですよね、MUMは「Finally we are no one」しか聞いたことがないのですがオンガクも「冬」っぽい感じです。

「冬」っていっても凍りつくような寒さが漂っているわけではなく、甘い甘い、とろとろとした声がきれいなきれいな、透明な、水晶のような音世界をほんわりと包み込んでいるような、ちょっと前に求めていた「暖炉」系のオンガクです。

こういう優しいオンガクは本当に癒してくれますねえ。
個人的に、T1の「らーららら らーららら」がたまらなくツボでした。
「Finally〜」より、好きになりそうです。
posted by nadja. at 01:19| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月14日

Abbey Road / THE BEATLES

Abbey Road
Abbey Road

私は「コレがビートルズのラストアルバムである」ってことくらいしか知らないのでいつものごとくたいしたことは書けないのですが、今日友人と話していてふっと彼が、「somethingって知ってる?」というのでうん、もちろん、と深く頷きました。「something」は歌のお師匠ケイコ先生がものすごく切ない、ものすごく美しいアレンジでやってらっしゃったこともあり、ビートルズの数ある作品の中で一番好きなものなのです。だってなんといっても歌詞が素晴らしいじゃないですか。

you're asking me will my love grow
i don't know, i don't know,
You stick around now it may show
i don't know, i don't know

って。

「アイラブユーなんて一回も出てけえへんけどさ、これって最高のラブソングやと思うんよ」「分かる分かる・・・特に i don't know, i don't knowのとこ。」とあたり憚らず「i don't know, i don't know」と軽く歌ってみたら「そうっ、そこっ」と握手を求められました、ああ、同じ感性の人もいるんだわ、と私もその手を握り返しました。

「分からない、キミのどこに魅かれるのかなんて分からないけど、これからどうなるのかも分からないけど、それでもとにかく一緒にいてみよう」、恋愛って多分そんなものだと思うのですよ、私は。

え? 今んとことにかく一緒にいてみよう、と思う人はいないんですけどね。

いやあ・・・「come together」とか「i want you」とか「carry that weight」とかもう大好きですね、たまにしか聞かないけど、たまに聞くとんもすげ、すげ、すごすぎ、と打ちのめされます。よくありそうな「ビートルズベスト○枚組み」なんかを買うくらいならコレ1枚で十分なのです。
posted by nadja. at 01:56| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月12日

センセイの鞄/川上弘美

センセイの鞄
センセイの鞄/文春文庫

発表当時から随分と話題になっていましたし、「センセイ、帰り道がわかりません。」という帯につけられた文章も、いつも路頭に迷うたびに「センセイ、センセイ」とうわごとのようにくりかえしている私にとってはそれだけで痛切に胸をついてくるものであったわけですが、日々「読まなければならないもの」に追いかけられている私はなかなかこういった軽いタッチの物語に接することが困難で、文庫化されてからもかなり日がたってからの読了となりました。

心温まる恋愛譚、との触れ込みであったし、実際センセイとツキコさんのやりとりは穏やかで優しく、微熱的で、読んでいて胸のはじっこがこそばゆい感じがしました。美味しそうなアテと、美味しそうなお酒がすごく印象的に描かれていて、非常に「味わい深い」会話が繰り広げられます。

ただ・・・文庫本238頁までで川上さんが筆をおいていたとしたら、私はもっとこの物語を好きになったと思いました。ここで終わっていてくれたら・・・もっともっと、この小説世界は美しく幻想的なものになっていたのではないかな・・・なんて。
posted by nadja. at 23:45| 小説*日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ORIGIN OF SYMMETRY / MUSE

ORIGIN OF SYMMETRY
ORIGIN OF SYMMETRY

1stから3rdへ飛んだので率直な感想は「ううーん何かが違う」でした。
ごちゃごちゃとしすぎていて曲の輪郭がなかなかつかめませんでした。
でもこのごちゃごちゃ感が3rdでは見事にすっきりと美しく荘厳に高められていくわけですからちょっと過渡期だったのかしら、と思えばまたこれ貴重な1枚です。

コレをPCにいれると「MUSE TV」なるものを楽しめるそうなのですがなにやらセットアップが必要になるらしくこの手の話に異常に弱い私は怖くてまだディスクドライブに入れてません。
実は「試聴」とかも怖いのです。どのボタンをクリックすればいいのか分からなくて怖いのです。あなたのコンピューターに異常をもたらす可能性が、なんて警告が出たりしたら速攻中止するのです。
こんなことだからせっかく高性能のPCをもっていても私の世界はちっとも広がっていないのです。

だからもちろんDドライブは空っぽで、Cドライブでさえ90GBも空いていたりします、すっからかんです、ここのブログなんかも毎日毎日これだけ画像を出していてよく容量いっぱいにならないな、と思うのですが、いまだ400KBほどしか使っていないらしく、30MBに到達するにはあと5年くらいは余裕で使えそうなのです、PCは怖いのです。

ミューズとは何も関係のない話になってしまいましたがどちらも「無限の可能性を秘めている」っていう一言で無理矢理まとめて今日はさようなら。
posted by nadja. at 21:22| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月10日

Screamadelica / PRIMAL SCREAM

Screamadelica
Screamadelica

・・・あ、ある意味ダメジャケ・・・?

CDが大変なことになっているのも事実なんですが所詮借り物のジンセイを送っているに過ぎない私はMDも大変なことになっているのでして引き出しからはみだした分はムジィで買った(ダイソーではないことを強調しておきます)クラフトボックスにぽいぽいと詰め込んであるのですけど今朝うわー遅刻するーとテキトウに掴んで電源をぴっと入れるとコレでした、こんなジャケだったのね・・・。

でもおかげで朝から神様を見た気分になりました。

想像してください。

地下鉄の階段を駆け上がると、そこは高層ビルが立ち並ぶオフィス街です。今日は休日、人影はありません。青く、高く、遠い空に、枝を切られた街路樹がまばらに見えます。吐く息は白く、ビル風も凍てつくように冷たく、林立するビルの窓に太陽の光がキラキラと反射して、まるでダイアモンドダストのようです。あなたはそこをひとりで、走っているのです。

そこにこのオンガクが聞こえてきたら、なんだか無条件に世界を愛してるよと叫びたくなりました、ピースでした、ラブでした、今日一日を乗り越えられそうな気がしました。

・・・でもそれはやっぱり朝のとある一瞬に起こった奇跡でしかなくて帰り道の地下鉄ではちょうどT10の5分過ぎに鳴り響くエレピの音が憔悴しきった身体に染み渡ったのでした。

まさに「息づいているオンガク」です。
posted by nadja. at 01:03| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月09日

Cocked & Loaded / L.A. GUNS

Cocked & Loaded
Cocked & Loaded

昨日あんなこと書いたもんだからどうしようもなく聞きたくなってしまいました。
でも最近自分の部屋にいる時間がとても短いので当然のことながら部屋はありえなく荒れていておまけに留守中にごくちちとかいう名のアホ猫2匹が好き放題やらかしてくれるものだからCD棚の裏に落とされていたこのCDを探し出すのにどれだけの時間がかかったことか・・・。

メタリカのブラックアルバムもめでたく出てきました、ほこりまみれで・・・。
今年は本気でCDの収納について考えてみたいと思います・・・。

「the Ballad of Jane」だけがやけに有名な2ndですがとことんダーティで言葉の本来の意味で「やばい」感じが満喫できるめちゃめちゃよくできたハードロックです。そんなかで「sleazy come eazy go」と「Magdalaine」はちょっと異色で全体として聞くと今でもバラエティに富んだ楽しいオンガクとして聞こえてきます。

決して歌がうまいわけではないのですが「この人にしか出せない味」がフィル・ルイスの声には確実にあって、それはたとえば「the Ballad・・・」では切なく、「Magdalaine」では熱く、「i wanna be your man」では「あほー」といいたくなるくらい単純にかっこよく響きます。

もちろんトレーシーのギターの冴えも素晴らしい。

こういう「単純に楽しくて単純に格好いい」オンガクって、今じゃ少なくなってしまいましたよね。生協の中古CDセールでコレを買って院生室に嬉々として戻ってったら誰かさんに大笑いされたような記憶がありますが買ってよかったもーん、すっげー楽しんでるもーん。
posted by nadja. at 02:39| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月07日

Meteora / LINKIN PARK

Meteora
Meteora

どうもまたしても家のオーディオの調子が悪いのでこうやって聞いてるとイライラします。スピーカーがおかしいのかな、音量がばらつくのです、急にへこっと小さくなられてすこっと肩透かしを食らい奇妙な気分に陥るのです。去年修理したとき接続端子の部分を全部付け替えてもらったのに、またか? またなのか? ケンウッド???

もう次はないと思えこのやろー。

どうもリンキンパークってオシャレなんですよ、唐突ですが。

たとえばT2のイントロとかオシャレすぎるのです、T4みたく絶叫してるところにスクラッチがキュキュキュと入っていたりとか、T6なんてもうスタイリッシュといいたくなるくらいです。気分いいときはそれでも全然いいんですけど今はもっともっともっとガツガツザクザクとエッジの立ったきょーれつなのを聞きたいのでこれはまた旅に出なければなりません。

おまけに短いのです、いまどきのCDには珍しく40分くらいで終わっちゃうのです。

この手のオンガクってある程度身体になじむくらいまで聞き込まないと楽しめないのも事実ですね、正直聞き足りないところもあるのかもしれません。

身体になじむまで聞き込んだ

下品で

強烈で

猛烈なオンガクといえば

・・・パンテラ・・・

なんだけれどここはあえてちょっと違ったところから攻めていこうかなと思います、うーんどうしよ。
posted by nadja. at 01:26| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月05日

issues / KORN

issues
issues

何気にジャケが大好きなので早くCDを購入したいのですがなかなか「すでにMDで持っている」ものまで手が伸ばせないのが現状です。
私のお財布はこんなに景気が悪いのに派遣先企業はあいかわらず飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けており、年が明けても残業地獄は明けません。
だからこのくらいの勢いでがっつり自分に迫ってきてくれるオンガクでないと太刀打ちできません、気づいたら朝の地下鉄の中でT2のブレイクのところでかるーくアタマ振っちゃったりしてもうそろそろおかしい人になりつつあるんですが、11時間搾り取られた帰り、MDでは延々「さー」というノイズが7分近く続くだけのT16を最後まで聞いている自分に気づいたときにはさすがにホントにやばいと思いました。

CDテキスト、ってなんでしょうね、一体何が隠されてるんでしょうね、お給料日まだかなー。

横っ面はりとばしてくれるようなオンガク募集中です。
posted by nadja. at 23:50| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。